八条学園騒動記
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第六百五十八話 お姫様と悪役令嬢その四
「これがね」
「資産になるとね」
「お金に換算出来ない」
「そんなの一杯あるから」
「ゲームで言うとあれね」
カトリは飲みながら話した。
「これを捨てるなんてとんでもない」
「そう言われるものね」
「貴重過ぎて」
「そんなのばかりね」
「それでね」
皇室の財産についてさらに話した。
「超一流の芸術家の献上品とかね」
「一杯あるからね」
「連合中から」
「もう是非にってね」
「進んで献上する芸術家さん多いし」
「特によね」
ペリーヌはこう言った。
「日本のね」
「お国だけあって」
プリシラも応えた。
「日本の芸術家の人は」
「画家、彫刻家、イラストレーター、書道家、陶芸家ってね」
「沢山の人達がね」
「もうこぞってね」
それこそというのだ。
「献上するから」
「財産が凄いのよね」
「日本の皇室は」
「それと比べたら」
エイミーも言った。
「エウロパのどんな王家もね」
「ちんけなものよ、エウロパの王家が全部束になってかかっても」
ペリーヌも応えて述べた。
「日本の皇室にはね」
「敵わないわね」
「全くね」
「あっちもわかっているのか」
エイミーは笑って話した、出す息は完全に酒の匂いのもので言葉にも呂律がかなり回らなくなっているが砕ける寸前で止まっている。
「日本の皇室には言わないのよね」
「そういえばそうね」
カトリも頷いた。
「エウロパはね」
「日本の皇室には言わないわね」
「全くね」
「連合のあらゆることに言って」
「滅茶苦茶うざいのに」
「それがね」
「日本の皇室にはね」
「中央政府にはボロウソ言っても」
それでもというのだ。
「日本にはね」
「本当に言わなくて」
「静かなものよね」
「そうよね」
「だってね、皇帝でね」
ペリーヌはそれは何故か考えて話した。
「歴史も違うからね」
「それね」
プリシラが応えた。
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