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夢幻水滸伝

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第二百三十九話 真の主力での攻撃その十四

「それではです」
「国は滅ぶでしね」
「そうです、そう考えるとです」
「劉禅は遥かにましです」
「それに対してです」
「司馬氏や煬帝、万歴帝はでしね」
「そうです、私達は彼等を反面教師としてです」
 そのうえでというのだ。
「ことを進めていくべきです」
「そうでしね」
「そやからです」
「モンスター達もでしね」
「退治していきましょう
 政の一つとしてというのだ。
「そうしていきましょう」
「わかったでし」
「やるべきことはやらんとな、政を放棄した為政者は滅ぶ」
 呉もこの言葉を出して巴に応えた。
「そやからな」
「退治していきましょう、空船もです」
「今は一隻やが」
「数を増やしましょう」
「そして術以外でも浮島に行ける様にするな」
「そうしましょう、一隻ではです」
 それだけではというのだ。
「とてもです」
「行き来に限度があるわ」
「それでは軍を一気に迅速に送れません」
「そやからな」
「今は一隻ですが」
 それをというのだ。
「増やしていきましょう」
「今回だけやなくて今後にも生きるしな」
「幸い河南、山東、山西の三省は人口も多く農業も盛んであり」
「商業や工業もええ」
「この世界の中国の中でも豊かな方なので」
「国力はある」
「その国力を用いて」
 そのうえでというのだ。
「空船もです」
「建造していくな」
「一隻よりも多く、そして」
「浮島にも送っていこうな」
「兵を。そうしてモンスター達を倒していきましょう」
「そうしてこな」 
 呉は巴の言葉に頷いた、そうしてだった。
 三省上空の浮島達に多く棲息しているモンスター達の退治を進めていくことにした、その中で政全体も進めていった。統一してもそれで終わりではなくはじまりであった。


第二百三十九話   完


                     2021・12・23 
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