夢幻水滸伝
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第二百三十八話 済南へその十
「朝昼晩とや」
「三食しっかりでしね」
「食える様にする、そして給料もな」
「しっかり払うでし」
「そうしたら軍について来てるや」
呉はこのことは少し気恥ずかしそうに話した。
「そうした商売のお姉ちゃんともな」
「楽しむでし」
「そうするからな」
だからだというのだ。
「それでや」
「欲も発散されるでし」
「それでや」
「民へのそうした振る舞いもなくなるでし」
「そやからな」
その為にというのだ。
「やってくわ」
「左様でしね」
「そうしたこともですね」
巴も話に入ってきた。
「確かにしないとです」
「あかんな」
「軍は。この世界は女性の将兵も普通にいますが」
「それも全体の半分位な」
「そうした状況ですが」
それでもというのだ。
「しかしです」
「そうしたお店も必要でな」
「将兵達に利用してもらいます」
「そやな」
「さもないとです」
「そうした振る舞いが起こるな」
「異性との恋愛で発散すればそれでいいですが」
巴はそれでもという顔で述べた。
「それはそれで、です」
「ゴム使えってな」
「下世話な話ですが」
巴は少し苦笑いになって述べた。
「さもないとです」
「妊娠してな」
「女性の将兵が戦線を離脱します」
「そうなるさかいな」
「そこは要注意です」
「それお店でもやしな」
呉も苦笑いになって述べた。
「ゴム使わんとな」
「こちらは妊娠以上にです」
「よおさんの人が利用するさかいな」
「誰もがそれを使わないと」
ゴム即ちコンドームをというのだ、巴はこの世界にもそうしたものがあることを心から感謝しつつ話した。
「性病が蔓延します」
「そうなるさかいな」
「そやさかいです」
「絶対に必要やな」
「はい、ゴムは」
そうした店でもというのだ。
「さもないとです」
「性病が蔓延してな」
「軍の戦力が落ちます」
「そうなるさかいな」
「そもそも軍の中やその関連なら衛生管理はしっかり出来ますが」
「外で暴れられるとな」
「衛生管理をしていない場所でやられますと」
その場合はというのだ。
「やがてです」
「軍全体に性病が蔓延とかな」
「その辺りの人でも病気の場合があります」
「そうした人に手を出すとな」
「その愚か者が性病になることです」
そうした事態もというのだ。
「有り得ます」
「現実的な問題としてな」
「はい」
まさにというのだ。
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