八条学園騒動記
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第六百五十七話 お姫様その五
「本当に」
「憧れるわよね」
プリシラもそれならと頷いた。
「なりたいとも思うわね」
「誰だって一度は思うわよね」
「女の子ならね」
「奇麗なドレス着て」
「姫様って言われるのはね」
「本当に憧れるわね」
「それだけで」
カトリも言うことだった。
「魔女とお姫様はね」
「憧れるわね」
ペリーヌはカトリの言葉に笑顔で頷いた、だがここでペリーヌは少し考えてカトリに対してあらためて言った。
「ただ魔女はね」
「そっちはどうしたの?」
「いや、魔女は魔女でも」
それでもというのだ。
「魔法少女よね」
「そうそう、そっちよ」
「そうよね」
「魔法少女よ」
魔女でもそうなるというのだ。
「魔法少女よ」
「そっちね」
「というかセーラ魔女よ」
プリシラはこのことも話した。
「けれど十代だから」
「未成年だとね」
カトリは飲みつつ言った、今はコニャックを飲んでいる。
「魔法少女ね」
「そうなるわね」
「リアルお姫様で」
「リアル魔法少女」
「そうよね」
「考えてみれば凄いわね」
「そうよね」
こう話すのだった。
「セーラってね」
「ある意味凄いわね」
「そうよね」
「まあマハラジャの娘さんだから」
エイミーはそれでと述べた。
「だからね」
「マウリアは魔法もあるからね」
プリシラも述べた。
「錬金術だってね」
「超能力の研究もしてるし」
「それじゃあね」
「魔法少女もありよね」
「考えてみれば凄いことだし」
「マウリアも凄いわね」
「というか超能力ならね」
ペリーヌはジンをストレートで飲みながら言った。
「エスパーよね」
「お姫様で魔法少女でエスパーね」
「もう超人よね」
「その域よね」
「それに至ってるわね」
「本当にね」
「そんな人がいるマウリアって」
どうかとだ、カトリも言った。
「つくづく凄い国よね」
「連合とは違った意味でね」
「何か常識が違う」
「そんな国ね」
ペリーヌもそれはと頷いた。
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