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八条学園騒動記

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第六百五十七話 お姫様その四

「そんな状況だったのね」
「そうよね」
「そんな風だったのね」
「昔の日本はね」  
 エイミーもカトリもペリーヌもそれはと頷いた。
「そうよね」
「世界一お姫様が多かった」
「そうだったのね」
「それが今や」
 プリシラはあらためて述べた。
「皇室だけで」
「ええと、何十人おられるのかしら」 
 カトリは飲みながらあらためて思った。
「そんな風よね」
「マウリアだとマハラジャのお家の数だけ王様がおられるから」
 ペリーヌはセーラの国の話をした。
「お姫様も多いわね」
「セーラもそうでね」
「そうよね」 
 カトリにも述べた。
「そうなるわよね」
「そのお姫様と一緒にクラスにいるって」
「考えてみれば凄いわね」
「そうよね」
「本当に連合って何でもある国だけれど」
 エイミーは考える顔になって述べた。
「貴族はいないしね」
「あんなのいなくていいわよ」
 ペリーヌは貴族と聞いて即座にこう言った。
「そうでしょ」
「それはね」
 エイミーもその通りだと答える。
「いなくていいけれど」
「そうよね」
「けれど王子様お姫様はね」
「少ないわね」
「おられてもね」
 それでもというのだ。
「少ないわね」
「何でもある連合でね」
「そうよね」
「他の国よりもね」
「そこは仕方ないけれどね」
「連合の中のことを考えたら」
「若しも」
 カトリはここでこう言った。
「連合の全部の国が君主制だったらね」
「そうだとね」
 プリシラもそれならと応えた。
「もうね」
「凄いことになるわね」
「ええ、もうお姫様どれだけいるか」
「江戸時代の日本程じゃなくても」
「沢山いてね」
「凄いことになるわね」
「そうよね」
 プリシラはここで想像した、そしてこう言った。
「もう一万人もとかね」
「お姫様いて」
「華やかよね」
「そうなっていたわね」
「お姫様ってロマンよ」
 ここでこう言ったのはペリーヌだった。 
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