夢幻水滸伝
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第二百三十七話 武の用い方その二
「その豊かさや治安のよさが降ることを断った街や村にも見えますね」
「はい、確かに」
「そしてやっぱり降りたいと言えばそのまま迎え」
そうしてというのだ。
「他の勢力圏と同じく治めます」
「そうしますか」
「そうしていきます、そうしていって勢力圏を拡大していきます」
「その様にしていけばでし」
郁は蟹の目を笑わせて話した。
「勢力はでし」
「大きくなっていきますか」
「戦をしなくてもでし」
「大きくなっていきますか」
「このことを洛陽だけでなく青島と太原の周辺でも行ってでし」
「勢力を拡大させていくで、三つの省でな」
呉は己の頭の中にその三つの省の地図を出していた、その地図には川や山だけでなく浮島まであった。
「そうしていってな」
「そのうえで、ですか」
「統一するで」
「それでは」
「そういう風に進めていくで」
こう言って実際にだった。
三人は洛陽と青島それに太原からだった。
勢力を拡大させていき内政を充実させていった、兵はしきりに出すが全て賊やモンスターの征伐で。
勢力圏の治安は他の勢力とは比べものにならなくなった、それでだった。
「我々の評判は上々です」
「治安をよおしたからやな」
「はい、誰もが安全に暮らせる」
巴は自分達の仕事部屋で呉に話した、当然郁もいる。
「そうした勢力圏にしているので」
「その為にやな」
「善政をおこなっているとです」
その様にというのだ。
「評判になっていて」
「それでやな」
「勢力圏外の街や村がです」
「どんどん参加を申し出ているな」
「そうなっています、このままいけば」
巴は微笑んで話した。
「我々の勢力圏の人口は今月中に三千万を超えます」
「三省で最大勢力になるな」
「間違いなく」
「そうでしね、ただでし」
郁がここで言ってきた。
「勢力圏が大きくなるとでし」
「やることも増えるな」
「そうでし」
まさにというのだ。
「それで今の仕組みではでし」
「治めにくいな」
「ここは仕組みを替えていくべきでしよ」
「統治のな」
「もう先のことを見てでし」
そうしてというのだ。
「そうしていくでし」
「今からやな」
「三省で二億の人がいるでし」
「それならやな」
「二億の人を治める統治が必要でし」
「それだけの仕組みがやな」
「だからでし」
その為にというのだ。
「ここはでし」
「今からやな」
「仕組みを作っておくでし」
「そしてやな」
「国を治めるでし」
「ほなな」
「ここはでし」
まずというのだ。
「その仕組みも整えるでし」
「ほなやな」
「そうするでし」
こう話してそうしてだった。
三人は統治の仕組みも整えることにした、呉を棟梁として巴と郁が彼を補佐してそのうえでだった。
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