八条学園騒動記
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第六百五十六話 飲み過ぎてその五
「そして新聞でもテレビでもネットでもだ」
「日本が出て来るね」
「プロ野球やサッカーのチーム名よりもな」
「それ以上にだね」
「これが企業ならいい宣伝になるが」
チームを持っているだけで毎日多くの人に企業名を言われて読まれて印象付けられる、これ以上の宣伝はそうはない。
「しかしな」
「日本はだね」
「我が国では毎日名前が出ている」
「それだとだね」
「もうな」
それこそというのだ。
「好きでないとな」
「おかしいね」
「若し嫌いならだ」
そうであるならというのだ。
「名前もだ」
「見たくないね」
「実際エウロパの名前は批判する以外で出ないな」
「普段見たくない国名だしね」
ロミオというか連合の者としてはだ。
「嫌いだから」
「そうだな、しかしな」
「韓国では日本の名前はだね」
「もう何でもなくてもな」
「出るんだね」
「全然関係ない様な話でもな」
それでもというのだ。
「普通にだ」
「出るから」
「物差しみたいにだ」
何かの基準でというのだ。
「日本ではこうだとかな」
「そんな風にだね」
「出て来る」
「それじゃあね」
「日本が好きだとだな」
「思えるよ」
「いわれてみるとな」
洪童は否定せずに返した。
「俺もな」
「そう思うね」
「ああ、好きにしてもな」
そうであってもというのだ。
「かなりだ」
「歪んでるね」
「元々見下していてだ」
「日本を格下だってだね」
「華夷秩序の中でな」
「確か中国が一番で」
「韓国はその次でな」
中国と隣だった自分達はというのだ、中華思想から来るものであるが主観そのものの考えであることは間違いない。
「そして日本はだ」
「韓国の下だったんだ」
「そう思っていてな」
そしてというのだ。
「その日本に追い抜かれてな」
「併合されてだね」
「発展させられてな」
「今じゃ日本の方がずっと上だね」
「しかも韓国は王だったのにだ」
その歴代の国家はというのだ。
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