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夢幻水滸伝

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第二百三十六話 洛陽に出てその十三

「教育も行っていくでし」
「それでこの洛陽もですね」
「多くの学校を建てて」
 そうしてというのだ。
「先生も招いて」
「そのうえで、ですね」
「教育を行っていくでし、大学まででし」
「建てて」
「しっかりとでし」
「教育を行っていきますか」
「そうするでし」 
 こう言うのだった。
「今後のことを考えて」
「わかりました、それでは」
 市長も頷いた。
「その様にしていきます」
「お願いするでし」
「教育もお考えとは」
「いえ、これがなくてはでし」
 郁は市長に微笑んで答えた。
「本当の意味で強くならないでし」
「だからですか」
「お願いするでし」
 絶対にという言葉だった。
「お金はある様にするでしよ」
「お金のこともお考えですか」
「何かするにはお金でし」
 郁はこれまた強い声で言った。
「だからでし」
「用意してくれて」
「そしてでし」
 そのうえでというのだ。
「必ずでし」
「学校を建ててくれますか」
「義務教育で、でし」
「教育は国の柱や」
 呉も言った。
「それを忘れたらあかんな」
「教育で優れた人材を多く育て」
 巴も言う。
「そしてその人材の力も借りて」
「この世界も救わんとあかんな」
「少なくとも誰が字を読めれば」
 そうなればというのだ。
「それで、です」
「全くちゃうからな」
「そうですさかい」
「やっぱりな」
「教育は絶対に力を入れます」
「そうせんとあかんな」
「左様です」
 巴の言葉も強かった。
「ほな郁君の言う通り」
「義務教育jの導入や」
「勿論他の勢力もしてますし」
「やってこな」
「先生もいい人材をどんどん入れるでし」
 郁は教師の話もした。
「いい鉄は釘にはならないというのではないでし」
「優れた人材をですか」
「入れるでし、そして当然先生を育てる学校も」
 こちらもというのだ。
「設けるでし」
「そうしますか」
「そうするでし、そしてで」
「教育の確立ですか」
「そうするでし、そして」
 そのうえでというのだ。
「やっていくでしよ」
「わかりました、では」
 市長も頷いた。
「この洛陽の政はお任せ下さい」
「宜しくでし」
「さて、これから忙しくなるな」
 呉は腕を組み微笑んで言った、龍人のその顔には頼もしさそして力強さがありもう棟梁の風格が見られた。
「何かと」
「そうですね、ですか」
「忙しくてこそな」
「いいのです」
 巴は知的な微笑みで述べた。 
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