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夢幻水滸伝

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第二百三十六話 洛陽に出てその十二

「それで何処かに行かれたとです」
「聞いてたか」
「それで戻られたのですか」
「ここで旗揚げしたくてな」
「三人で、ですね」
「そや」
 呉は役人に微笑んで答えた。
「まさにな」
「そしてそのことをですね」
「市長さんに話したい」
「そういうことですね、わかりました」
 役人は彼の言葉に頷いてだった。
 そのうえで連絡をしてだった、彼は三人が市長と会う手続きを進めようと考えたが彼の話を聞いた市長ホビットの初老の女性の彼女は自分から三人のところに来てだった。
 それぞれのステータスを確認して頷いて言った。
「間違いありませんね」
「わかってくれるか」
「はい、そのステータスを見れば」
 ホビットなので小柄で呉達を見上げて話した。
「すぐに」
「そうなんやな」
「ではお話を聞かせて下さい」
 呉に真剣な顔で述べた。
「これから」
「それではな」
「はい、そうさせて頂きます」 
 こう話してだった。
 市長は自室に三人を案内してその話を聞いた、そして強い声で言った。
「では宜しくお願いします」
「ここを旗揚げの場所にしてええか」
「はい、そして政も軍もです」
 そのどちらもというのだ。
「行われて下さい」
「そうしてええか」
「それとです」 
 市長はさらに言った。
「世界もです」
「救うで、あと市長さんはこのまま洛陽を治めてくれるか」
「そうしていいですか」
「ああ、私達は洛陽だけやなくてまず河南省そして山西省と山東省をな」
 この三つの省をというのだ。
「統一するさかいな」
「私はですか」
「このままな」
「洛陽の市長として」
「この街を治めてもらう、勢力は言うなら国や」
 それになるというのだ。
「そやからな」
「市の政とはまた違いますか」
「そやからな」 
 その為にというのだ。
「そっちを頼むで」
「わかりました」
「この洛陽からです」
 巴も市長に話した。
「勢力を拡大しますが貴女にこの街をお願いしたいのです」
「この街を万全に治めればいいのですね」
「これまで通り。この街はよく治まっています」
 市長に微笑んで話した。
「ではこのままです」
「治めていいですか」
「そうして下さい」
「出来ればでし」
 郁は市長に頼む様に話した。
「義務教育を定着させたいでし」
「教育ですか」
「子供達に。教育を行えばでし」 
 そうすればというのだ。
「優秀な人材が育つでしから」
「だからですか」
「お願いするでし、市を含めた全体の政は僕ちん達が行うでしがその中で」
 まさにというのだ。 
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