| 携帯サイト  | 感想  | レビュー  | 縦書きで読む [PDF/明朝]版 / [PDF/ゴシック]版 | 全話表示 | 挿絵表示しない | 誤字脱字報告する | 誤字脱字報告一覧 | 

おぢばにおかえり

しおりを利用するにはログインしてください。会員登録がまだの場合はこちらから。 ページ下へ移動
 

第六十九話 先輩達と会ってもその十八

「そうでしょ」
「それはそうですけれどね」
「嫌いだから徹底的に言ったし」  
 長池先輩にさっきもです。
「それで私がいない時に会っても」
「それが本当に一度もなんですよ」 
 私と一緒にいない時はというのです。
「お会いしたことがないです」
「それはよかったわ」
「先輩がブレーキになってくれてるからですか」
「そうよ、もっと言ってるでしょ」
「周りにも。出来れば」
「先輩達の昔のこと言うの」
「僕の癖性分で」
 嫌いな相手の嫌がることを思いきりやるからというのです。
「やってます、人って自分の過去ほじくり出されるの嫌ですよね」
「それやったら確実に嫌われるわよ」 
 下手したら一生恨まれます。
「それを知っててやるのね」
「そこが僕の癖性分ですね」
「そうね、それが魂のいんねんだから」
 それで、です。
「なおしなさいね」
「かなり苦労しそうですね」
「自分でもわかってるのね」
「やっぱり自分のことですから」
 それでというのです。
「自覚しています」
「自覚したらね」
 本当にそれならです。
「そこからはじまりだから」
「なおせますか、いんねんも」
「悪いんねんが白いんねんになるでしょ」
「それがおみちの教えですね」
「これまで会ってきた嫌な人達が多くても」
 それでその人達を徹底的に憎んでもです。 
ページ上へ戻る
ツイートする
 

全て感想を見る:感想一覧