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おぢばにおかえり

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第六十九話 先輩達と会ってもその十七

「絶対に怒らないのよ。色々至らなくても」
「そのお話いつも信じられないんですよね」
「新一君から見ればなのね」
「はい、あのお話聞いていますから」
「私も知ってるけれど」
 先輩ご自身から聞いたことですから余計にです。
「けれどね」
「それでもなんですか」
「先輩は本当にいい人だから」
 このことは断言出来ました。
「悪く言わないの」
「僕が知ってるあの人は違うんですね」
「全然ね、というか私と一緒にいない時にも先輩とお会いしたことある?」
「ないです」 
 あっさりとした返事でした。
「そうしたことは」
「そうなの」
「その時に残酷な本性見せるかも知れないとか思ってましたけれど」
「新一君に言ったりしたりしてくるっていうのね」
「集団で待ち伏せして、もっともそれに備えて携帯の録音用意していますけれど」
「言ったこと拡散するつもりなの」
「はい、ネットとかで」
 笑っていますが目は本気でした。
「他にも皆に伝えようと」
「そうしてやり返すのね」
「そのつもりでしたけれど」
「だから先輩反省されてるじゃない」
 もうそのことは私が見てもです。
「高井先輩も佐野先輩も」
「だから僕と先輩がいない時にお会いしてもですか」
「そんなことされないわよ」
 絶対にとです。
「何があってもね」
「そうした人達ですか」
「というか言ってるのは新一君でしょ」 
 むしろです。 
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