| 携帯サイト  | 感想  | レビュー  | 縦書きで読む [PDF/明朝]版 / [PDF/ゴシック]版 | 全話表示 | 挿絵表示しない | 誤字脱字報告する | 誤字脱字報告一覧 | 

夢幻水滸伝

しおりを利用するにはログインしてください。会員登録がまだの場合はこちらから。 ページ下へ移動
 

第二百三十六話 洛陽に出てその二

「ほな出来る限りのことをな」
「されますね」
「そうするわ、私は龍人で魔法戦士や」  
 呉は自分のことも話した。
「ステータスもわかってるし神具もある」
「左様ですね」
「張飛の蛇矛に徐寧の金の鎧がある」
 二つの神具の話もした。
「神霊にも一対一でも互角かそれ以上にやな」
「戦えますね」
「それやと一人で旅しても水と食べものさえあれば」
 それならというのだ。
「生きていける」
「では」
「少し冒険に出る」
 その様にするというのだ。
「それでモンスターや獣退治して食い扶持稼いで財産もな」
「築かれますか」
「闘技場に行ってもええやろ」
 そこで金を稼いでもというのだ。
「用心棒なり傭兵なりやってもな」
「武で稼がれますか」
「そうするか」
「そうですか、まあ洛陽とその周りは落ち着いているので」
「治安がええか」
「ですから」
 それ故にというのだ。
「これといってです」
「そうした仕事はないか」
「ですが河南省全体を見ますと」
 洛陽のあるこの省をというのだ。
「多くの勢力に分かれ独立状態で中には」
「物騒なところもあるか」
「そうした現状です」
「そうか、ほなモンスターの多いところにな」
「行かれて」
「そしてや」
 そのうえでというのだ。
「少し頑張りたい」
「わかりました、ではこの世界をお願いします」
「そうさせてもらうわ」
 巡査に確かな声で答えた、そしてだった。
 彼は早速冒険者ギルドに登録しに向かった、これが彼のこの世界での行動のはじまりであった。その頃。
 巴青雲は山東省の青島に出ていた、彼もまた声を聞いた。彼は声の話を聞くとすぐに傍にあったフランス風の喫茶店に入ってそこのマスターに自分のことを話した。
 そしてだ、ホブゴブリンのマスターに対して尋ねた。
「他の星の方を探す旅に出るので旅賃を手に入れたいですが」
「それで、ですか」
「いいやり方はありませんか」
「はい、それならです」 
 マスターは彼にすぐに答えた。
「色々仕事がありますが」
「出来ればすぐに多くのお金が手に入る」
「旅賃が手に入る」
「そうしたお仕事が欲しいのですが」
「そうなのですね」
「旅をして他の星の方を探したいので」
 だからだというのだ。
「出来る限り早く多く」
「お金が欲しいと」
「そうです、何かありませんか」
「今この街の傭兵隊で参謀、軍師の方をです」
 マスターは巴にそれならと話した。 
ページ上へ戻る
ツイートする
 

全て感想を見る:感想一覧