夢幻水滸伝
しおりを利用するにはログインしてください。会員登録がまだの場合はこちらから。
ページ下へ移動
第二百三十五話 邯鄲からその十六
「ほなその様に」
「これで決まりや、戦は終わった」
羅は呉の言葉を受けると笑顔で述べた。
「中国の北は統一された」
「次は南とやな」
魯が言ってきた。
「どうしていくかやな」
「そや、あっちも統一されたしな」
「それでやな」
「これからどうするか」
「そのことをやな」
「考えるで、政をしながらな」
「治めながらな」
そうしてというのだ。
「やっていこうな」
「八億の民と広大な領土をな」
そういったものをというのだ。
「やってくで」
「そうするな」
「ああ、ほな戦の後始末や」
全員でそれに入ろうと話してだった。
羅達は早速戦後処理にかかった、三省とその軍は速やかに羅軍に加えられその統治の下に入った。死んだ者は復活させられ傷付いた者は治療や回復を受けた。
それが終わると羅は軍を各地に送り守りとさせた、そして自身は星の者達と共に北京に戻ってだった。
戦の終わりと新たな仲間達の加入それに中国の北の統一を祝って宴を開いた。紫禁城の広場で外で飲み食いをし。
舞曲を観たが羅はその中で呉達に尋ねた。
「自分達の三省の統一までのことを聞きたいがええか」
「そのことをですか」
「そや、どんなものやったかな」
こう呉に話した。
「ええか」
「大した話やないですがええですか」
「大した話やと思ってる」
羅は呉に笑って返した。
「そやからな」
「これからですか」
「聞きたいんや」
紹興酒を飲みつつ応えた。
「ええか」
「わかりました、そう言われるなら」
「これからな」
「お話させてもらいます」
「私達は争いませんでした」
巴も言ってきた。
「最初からずっとです」
「一緒やったな」
「はい、ではそのお話を」
「してくれるな」
「そこから」
「出会いと誓いからでした」
郁も言ってきた。
「ではそのことから」
「話してくれるか」
「そうさせてもらうでし」
「でははじめます」
呉はあらためて述べた。
「これから」
「宜しく頼むな」
羅は水餃子を食べながら応えた、他にはトンポウロウ、醤油味の麺、チンジャオローズ、ピータンと豆腐それに中華ちまきがある。
「聞かせてもらうで」
「はい」
呉はまた応えた、そうして自分達のことを話しはじめた。
第二百三十五話 完
2021・11・23
ページ上へ戻る