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八条学園騒動記

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第六百五十四話 マッコリにしてもその十四

「日本よりもだ」
「被害は受けていないね」
「タイですら領土を割譲されたのにな」
「連合でそうした国も珍しいね」
 帝国主義時代被害を受けなかった国はだ。
「日本でも被害受けたのに」
「薩英戦争等でな」
 タムタムはこの戦争の話をした。
「そうなった、不平等条約も押し付けられた」
「植民地にはされなかったけれど」
「それでもだ」
「被害は受けているね」
「他の国程ではないがな」
「日本もね」
「しかし韓国はな」
 翻ってこの国はというのだ。
「その日本よりもだ」
「被害を受けていなかったね」
「そうだったしな」
「エウロパのことを意識していないね」
「その頃からな」
「そうだね」
「幸せと言えば幸せだ」 
 タムタムはこうも言った。
「エウロパの支配を受けなかったことはな」
「その植民地統治をね」
「だがそのせいでな」
「エウロパのことを見ないね」
「今もな」
「それでエウロパよりも」
 連合共通の敵であるこの国以上にというのだ。
「遥かにね」
「日本に向かうな」
「そうなんだよね、傍から見ても」
「韓国でエウロパは敵だが」 
 洪童も話した。
「しかしな」
「それでもだな」
「優先順位は日本より下だね」
「二番目に来る」 
 そうなっているというのだ。
「敵としてな、だが話題に出ることはな」
「ないな」
「日本と比べて」
「日本が百ならだ」
 それだけ話題に出すならというのだ。
「エウロパは一だ」
「それ位しか話さないな」
「韓国ではね」
「ほぼだ」  
 それこそというのだ。
「エウロパについては話していない」
「あの、日本は韓国に何もしないから」
 ロミオはこのことを話した。
「攻めたりね」
「揉める位だな」
「貿易とかでね」
「本当にそれ位だな」
「確かに連合はその中で揉めるけれど」
 そうした国だがというのだ。 
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