八条学園騒動記
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第六百五十四話 マッコリにしてもその十三
「高級官僚にもな」
「なれないな」
「どう見てもだ」
それこそというのだ。
「韓国以外の国の人間が言う通りにだ」
「日本の統治は寛容だったな」
「仏の様な」
そこまでのというのだ。
「普通に大学も行けたな」
「義務教育は絶対でな」
そこでは漢字混じりのハングルが教えられていた、韓国人の識字率普及の為に福沢諭吉が考えたものだ。
「そしてお金があるか能力が認められるとな」
「大学にもだな」
「進めた」
当然そこまでの中学高校にもだ。
「高校野球にも出られた」
「そこも凄いな」
「台湾も出ていたが」
そちらからもであったのだ。
「旧制だから中学だがな」
「選抜野球にも出ていたな」
「そうして活躍していた」
「何処が怨まれる要因あるのかな」
ロミオはまたしても心から思った。
「日本寛容過ぎるよ」
「しかも有能だな」
「モンゴルの統治は極端にしても」
あまりにも無慈悲だからである。
「当時のエウロパの連中なんて」
「帝国主義でな」
「植民地統治だったからね」
その統治のことを比較対象として出した。
「そのえげつなさたるや」
「日本の統治とはな」
「比べものにならなかったね」
「エウロパのそれはな」
「破壊と収奪と言うならだ」
洪童も言ってきた。
「最早な」
「帝国主義なんてね」
ロミオが応えた。
「無茶苦茶だったね」
「搾取の限りを尽くしてな」
「現地の文化否定していたからね」
「それではな」
「日本の比じゃないね」
「本当にそう思う、しかしだ」
「韓国ではだね」
洪童の祖国ではというのだ。
「そうは言わないね」
「全くな」
「というかエウロパの統治受けてないね」
「フランスが寄った位だ」
「それを退散させて」
「それで終わりだった、受けた損害はほぼない」
帝国主義時代欧州列強からそうなったことはないというのだ、事実韓国は欧州列強の影響はほぼ受けていない。
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