夢幻水滸伝
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第二百三十五話 邯鄲からその六
「そやな」
「その通りや」
「ほなここでやな」
「決着をつける」
「そうするな」
「この一戦で確かな勝利を収めて」
そうしてとだ、羅は魯に話した。
「それでや」
「敵に戦う気を奪ってな」
「そのうえで話をしてな」
「三省もこちらに組み込むな」
「そうするで」
「ほな勝つにしても」
「圧勝や」
目指すのはというのだ。
「それを目指すで」
「わかった、ほなな」
「これから指揮を執る」
全軍のというのだ。
「そうするで」
「ほなおらっち達も」
残も言ってきた。
「戦いましょう」
「今からな、自分は歩兵を率いて中央や」
羅は残に即座に指示を出した。
「そして陳は普段通り砲兵を率いてな」
「砲撃ですね」
「そうするんや、そして敵の後方の攪乱も行うが」
今度は屈を見て彼に告げた。
「自分にやってもらう」
「軽歩兵を率いてですね」
「あと軽騎兵もな」
彼等もというのだ。
「率いてな」
「そうしてですね」
「敵の後方をな」
そこをというのだ
「乱すんや」
「正面から攻めるだけでなく」
「そうもしてな」
「攻めますか」
「兎に角戦は打てる手を全部打つ」
「そうして勝つものですね」
「手抜きはせんでな」
それでというのだ。
「戦うもんでや」
「この度もですね」
「そや、それで自分はや」
「敵の後方を攪乱するのですね」
「そうしてもらうで」
「それでは」
屈は確かな声で頷いた、そしてだった。
羅は今度は魯に対して告げた。
「自分は騎兵隊と空船を率いてや」
「敵を攻めるな」
「それは自分に任せる」
「好きにしてええか」
「攻める時になったら」
その時はというのだ。
「まさにな」
「攻めるんやな」
「そうしてもらうで」
「ほなまずは敵の騎兵に対する」
魯は敵軍を見て答えた。
「敵も強力な騎兵持ってるしな」
「それを防いでやな」
「自分が攻められる様にする、あと出来れば敵の星のモンをな」
「一騎打ちなりでか」
「動けん様にしたいな」
「それな、こっちは五人おるが」
その星の者がというのだ。
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