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夢幻水滸伝

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第二百三十四話 太原攻略の後でその二

「明日の朝からな」
「総攻撃やな」
「それに入るで」
「ほなな」
 こう話してそうしてだった。
 羅はこの日は魯達との再会を喜び共に夕食も摂った、兵達にも腹一杯食わせよく眠らせてそうしてだった。
 翌朝朝食を食べ終えるとだった。
「よし、今からや」
「総攻撃ですね」
「そや、それに入る」
 傍にいる曹に答えた。
「これからな」
「それでは」
「ほな自分もな」
「兵を率いてですね」
「攻撃するんや」
 こう彼に命じた。 
「ええな」
「わかりました」
「術での攻撃もするが」
 砲撃だけでなくというのだ。
「それでもな」
「どうにもですね」
「術を使えるモンのレベルが低いからな」
 その為でとだ、羅は曹に話した。
「術も威力が弱いもんばかりで」
「それで、ですね」
「術の攻撃をしても」
「銃撃程度ですね」
 莫もいて言ってきた。
「砲撃クラスの術は」
「使えるモンは軍にはあまりおらん」
「そうですね」
「高位のレベルの術は魔術師や錬金術師といったそれぞれの術の専門職でも結構レベルが高くなってや」
 そのうえでというのだ。
「使えるからな」
「今の我が軍は」
「それは他の勢力の軍も同じやがな」
「殆どいません」
「いたらそれだけで佐官にする位や」
 士官でも位の高い者にするというのだ。
「ほんまにな」
「レベル八に至ると大佐にしています」
「全部の術を使えたらな」
「強力な術も」
「そやからな」
「術での攻撃も」
「使えるモンはそれなりにおっても」
 それでもというのだ。
「銃撃程度やな」
「砲撃になりますと」
 こう言ったのは金だった。
「ほんまに殆どいません」
「それが実情や」
「そうですね」
「そこはこれからやな」
「将兵を鍛えて」
「レベルを上げてな」
 そうしてというのだ。
「そのうえでな」
「強力な術も多くですね」
「使える様にしたい」
「それは今後の課題ですね」
「数に装備に軍律に統率にな」
 そういったものに加えてというのだ。
「将兵の質もな」
「重要ですね」
「そや」 
 まさにというのだ。 
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