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夢幻水滸伝

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第二百三十三話 次の動きへその三

「三省もな」
「傷付けずにですね」
「民も土地も産業も」
 全てというのだ。
「そうしたい」
「そうですね」
「戦をしても最低限や」
 それでというのだ。
「ことを進めたい」
「ほなその考えで」
「南の戦力も分散させて」
 そうしてというのだ。
「こっちが攻める時もな」
「出来るだけですね」
「こちらに向けられる兵が少ない様にな」
「していきますね」
「そうするで、他には内を乱すことも考えてるが」
 南のその中をというのだ。
「これはな」
「あまり好きやないやろ、自分」 
 魯が言ってきた。
「そういうのは」
「そうした謀略はな」
「やっぱりそやな」
「それに得意かっていうと」
「苦手やろ」
「ここにおるモン全員やろ」
 自分だけでなくというのだ。
「それは」
「おいらもな」
 魯は自分もと述べた。
「やっぱりな」
「そやな」
「政は出来てもな」
 それでもというのだ。
「謀はな」
「どうもやな」
「これは得手不得手があるな、しかもな」
 魯は羅にさらに言った、見れば彼のその顔は難しいものになっていて彼の話を聞く他の星の者達の顔もそうなっている。
「相手にはな」
「巴がおるな」
「あいつは軍師でや」 
 その職業にありというのだ。
「そうしたことはな」
「見破れるな」
「むしろあいつの方がな」
 南の勢力にいる彼の方がというのだ。
「謀はな」
「得意やな」
「そや」
 まさにというのだ。
「そうした理由でな」
「こちらが仕掛けてもな」
「成功せん、逆にな」
「あいつが謀を使ったらな」
「その時はどうするか」
「それを考えることやな」
「そうなるやろな」
 こう羅に話した。
「逆に」
「そやな」
「敵の謀をどう防ぐか」
 曹は真面目な顔で述べた。
「それはほんまにですね」
「重要事項や」
「そうですね」
「それが我が受け持つ」
 羅は曹に強い声で答えた。
「そうする」
「羅さんがですか」
「そうや、謀を仕掛けることは苦手やが」
「それでもですね」
「防ぐことはな」 
 これはというのだ。 
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