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夢幻水滸伝

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第二百三十三話 次の動きへその四

「ノウハウがある」
「頭の中に」
「しっかりとな」
「謀もまた戦に勝つ為に必要やさかい」
「それでや」 
 その為にというのだ。
「やっぱりな」
「そうしたことはですね」
「頭の中にあってな」
 そうしてというのだ。
「それでや」
「やっていきますか」
「そうする」
「ではお願いします」
「孫子にもある」
 謀のことはというのだ。
「どう仕掛けるか、それを読むとな」
「逆にですね」
「防ぎ方もな」
 仕掛けられた時のそれもというのだ。
「わかるわ」
「仕掛け方が書いてあるのなら」
「そこから逆にな」
「防ぎ方もですね」
「わかるわ、兵法書は頭に入れとくとな」
「攻め方も防ぎ方もですね」
「両方わかるわ」
 そうだというのだ。
「そやからな」
「若し南が仕掛けても」
「それでもな」
 その時はというのだ。
「防ぐ」
「そうしますか」
「そうする、敵の策は我が防ぐ」
 他ならぬ羅自身がというのだ。
「そうするからな」
「安心してええですね」
「そういうことや、ほな南を北と西から攻めて」
 二つの方向からというのだ。
「敵の南はな」
「他の勢力に脅かせる」
「外交でそうする様にしてもらうか」
「そうなる様にですね」
「仕向けるか、まあそれ位の策は我も出来るからな」
 敵と他の勢力を衝突させることはというのだ。
「そうしていってな」
「南の敵を作り」
「敵の戦力を分散させもして」
 このことを計ってというのだ。
「戦ってくで」
「そうしますね」
「ここはな、そして万全の状態でな」
 自分達から見てというのだ。
「戦ってな」
「そのうえで、ですね」
「勝つで」
「そうしますね」
「今こちらの勢力は南と比べてかなり優勢にあるが」
 それでもというのだ。
「それに安心せんことや」
「さらに手を打ちますね」
「そや」
 金にも強い声で答えた。
「ええな」
「そうしていきますね」
「敵は侮るな」 
 羅は金にこうも言った。
「そうも言うな」
「はい、何があっても」
「敵を侮るとな」
「そこに油断が生じて」
「そして負ける」
 そうなるというのだ。 
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