夢幻水滸伝
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第二百三十三話 次の動きへその一
第二百三十三話 次の動きへ
羅達は曹達三人の話を聞き終えた、その後で羅は彼等に深く考える顔で述べた。
「そうか、自分等も色々あったな」
「今お話した通りです」
曹は羅に確かな顔と声で答えた。
「ほんまにです」
「色々あったな」
「はい、そして今はここにいます」
「そういうことやな、ほなこれからはな」
「一緒にですね」
「やってこな、それでまずはな」
羅は曹にあらためて話した。
「これからのことを話そうか」
「これからですね」
「ウイグルまで領土になった」
羅はこの現実を話した。
「それやとな」
「必然的にそこまで治める必要が出来た」
魯が応えた。
「そうなったからな」
「そや、治めてくで」
「そうしますね」
「そしてな」
そのうえでというのだ。
「豊かにする、全土に鉄道を巡らして道を整えて」
「そうしてやな」
「流通をよおして」
「後は農業や商業もな」
「整えてく、それと共にな」
「南とやな」
「戦う、西の次はそっちやと考えてた」
羅は魯に顔を向けて述べた。
「ずっとな」
「それでやな」
「戦の用意もな」
それもというのだ。
「してくで」
「北と西から攻めますね」
こう言ってきたのは陳だった。
「これからは」
「そや、南をな」
「省で言うと河南、山東、山西ですね」
「その三つの賞を攻める」
「これまでの戦略通りに」
「その時が来た、挟み撃ちをしてな」
そのうえでというのだ。
「そうしてや」
「攻めていって」
「降すで」
「そうしますね」
「敵の兵は百万おるが」
「兵の数はこちらが優勢で」
「装備の質もな、そして星のモンの数もや」
これもというのだ。
「相手は三人、対するこっちは八人」
「優勢であることは間違いありませんね」
屈が言ってきた。
「我々は。しかも道と線路も充実してます」
「輸送も楽や、空船も増えてきてる」
「間違いなく優勢です」
「そや、しかしな」
羅は屈に真剣な顔で述べた。
「これで万全かっていうとな」
「ちゃいますね」
「そや」
その通りという返事だった。
「鉄道はもっと整えて道もな」
「整えますね」
「それで我等から攻めるだけやなくて」
それに加えてというのだ。
「相手の後方をこれまで通りや」
「脅かさせますか」
「湖北省や安徽省からも来る」
その様にというのだ。
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