| 携帯サイト  | 感想  | レビュー  | 縦書きで読む [PDF/明朝]版 / [PDF/ゴシック]版 | 全話表示 | 挿絵を表示しない | 誤字脱字報告する | 誤字脱字報告一覧 | 

夢幻水滸伝

しおりを利用するにはログインしてください。会員登録がまだの場合はこちらから。 ページ下へ移動
 

第二百三十二話 傭兵隊長からその十二

「そやったな」
「はい、そうなんですよ」
「学科はちゃいますけど寮で仲良く話してます」
「それでここでもです」
「仲良く出来たなら何よりです」
「それは僕もや」
 曹も笑って述べた。
「三人でそうなれたらな」
「そう言って頂けますか」
 金は曹に応えた。
「それは何よりです、ほな」
「ああ、三人でな」
「これからはですね」
「仲良くやってこな」
「では」
「ああ、今から詳しい話をするにしても」
 それでもというのだ。
「基本はな」
「三人で、ですか」
「やってくことでええな」
「そうですか、しかしいきなり話が決まりましたね」
 金はこのことに驚きを隠せない顔で述べた。
「これはまた」
「成り行きやな」
 曹は笑って応えた。
「それも」
「そうですか」
「行き当たりばったりはあかんけどな」
 それでもというのだ。
「成り行きがええどな」
「それに乗ることもですか」
「ええやろ、ほな今からな」
「その詳しい話をですね」
「していこな」
「それでは
 こう話してだった。
 三人は話に入った、それで食べて飲みながら話をすることになったが。
 ビャンビャン麺に肉夾饃、胡辣湯といったものが出た。他には餅に八宝菜もある。酒はビールである。
 そのビールを飲んでだ、金は言った。
「この世界でもビールは何処でもありますね」
「あとワインもな」
 曹はそちらの酒の話もした。
「あるな」
「そうですね」
「葡萄の美酒夜光の杯ってな」
「涼州詩ですね」
「自分のとこやな」
「まさにそうですね」 
 金は曹に笑って応えた。
「西域ですから」
「長安もそこに近いしな」
「この街も」
「ついついこの詩出したわ」
「そうですか」
「そしてこのビールですが」
 莫もそのビールを飲んでいる、大ジョッキのそこにはかなりの量が入っている。
「今のわたくし達のかための杯ですか」
「そうなる」
 曹は莫のその指摘に笑って応えた。
「実際にな」
「やはりそうですね」
「それでな」
 曹はさらに話した。
「これからは三人で三つの省と区をな」
「治めていきますね」
「そうしよな」
「ではですね」 
 金は麺を食べつつ言った、その独特の麺を。
「棟梁は曹さんですね」
「僕でええか」
「地の星ですから」
 それでとだ、金は笑って応えた。 
ページ上へ戻る
ツイートする
 

全て感想を見る:感想一覧