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夢幻水滸伝

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第二百三十二話 傭兵隊長からその六

「その時は」
「そや、それが流通をな」
 ウイグル全体のそれをというのだ。
「動かすからな」
「だからこそですね」
「ここはな」
「線路をどんどん敷いてですね」
「列車も買うで、あと線路を敷く労働者もよおさん雇って」
 人のことも話した。
「雇用もな」
「確保しますか」
「それで経済も動く」
 このこともあるというのだ。
「そやからな」
「ここはですね」
「戦の為にも経済の為にも」
「鉄道を充実させてくで」
 こう言ってだった。
 金は馬と駱駝を揃えかつ鉄道を敷いていった、そうしつつ周辺の街や村それに罪の軽い賊達にだった。
 使者を送り勢力に加えていった、ここで金は賊にはこう言った。
「罪が軽いとな」
「過去の罪は問わず」
「それで投降を呼びかけていますね」
「そうすればどんどん降ってきていますね」
「そうなっていますね」
「凶悪な連中には容赦せんでも」
 金は警官達に話した。
「それでもな」
「罪が軽いとですね」
「過去の罪は問わないことを条件にして」
「そうしてですね」
「こちらに加えていきますね」
「そうしてな」
 そのうえでというのだ。
「こちらに加える、それでな」
「線路を敷く労働者にもしますね」
「そして開拓地の農民にも」
「そうもしますね」
「あまり農業に向いてる場所やないが」
 このウイグルはというのだ。
「それでもな」
「出来ることは出来ます」
「そうした場所もあります」
「だからですね」
「開拓にも用いますね」
「主には線路を敷く労働者やが」
 そちらに用いるがというのだ。
「けどな」
「それと共にですね」
「農民にもする」
「そうして働かせ」
「そのうえで、ですね」
「用いてく、ああした仕事は体力のあるモンにやらせる」 
 線路を施設する労働者即ち肉体労働をさせる者はというのだ。
「そうするもんやしな」
「しかも荒っぽい世界ですしね」
「外での激しい肉体労働は」
「だからですね」
「ああしたな」
 まさにというのだ。
「元ならず者が一番や」
「そうですね」
「そして働かせて職を与え」
「もう悪いことはさせない」
「そうもしますね」
「ダンサーは色々な人と接する」
 金は自分の職業の話もした。
「裏の世界の中で踊ったりもする」
「そうしたこともありますね」
「ギャンブラーや義賊と同じで裏の仕事とも関わります」
「そうしたこともありますね」
「そやからそうした世界のことも知ってて」
 それでというのだ。 
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