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八条学園騒動記

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第六百五十話 終わってからその六

「恋愛ものだと」
「ラスボスのこと多いよね」
「結婚ってね」
 これはというのだ。
「やっぱりね」
「親が認めないとね」
 カトリも言った。
「今だってね」
「スムーズにいかないからね」
「そう、それは交際でもそうで」
「正式な交際となるには」
「お互いの両親の承認が必要で」
「ヒロインの父親はね」
 その立場のキャラクターはというのだ。
「どうしてもね」
「恋愛ものだとラスボスになるね」
「死んでいたら主人公が乗り越える目標でね」
「やっぱり壁になるね」
「ヒロインが亡くなった父親をまだ見ていて」
「その父親を主人公が乗り越えて」
 さらに大きな存在になってというのだ、この場合はヒロインにとってそうした存在になるということだ。
「そしてね」
「結ばれる」
「そうなるね」
 ジョンとジョルシュは同時に言った。
「もうクライマックス」
「そうだね」
「この作品あと主人公の両親も残ってるけれどね」
 彼等もというのだ。
「こっちも難しいし」
「うわ、そっちもなんだ」
「ラスボスまだいるんだ」
「今のヒロインの父親がラスボスその一で」
 それでというのだ。
「主人公の両親がね」
「ラスボスその二」
「そうなるんだ」
「それも二人で」
 一人でなく、というのだ。
「言うなら魔王倒してね」
「大魔王だね」
 ジョンがこう言った。
「魔王を操っていた」
「そうなる感じね」
「ラスボスを倒してもまだね」
「真のラスボスがいる感じで」
「主人公の両親こそなんだ」
「そうなるみたいなの、けれどそのヒロインの父親も凄くて」 
 相当な強さでというのだ。
「今全員一丸となってね」
「戦ってるんだ」
「殆ど項羽状態なの」
 西楚の覇王、その武勇は史記で最強と言われ国士無双とまで呼ばれた名将韓信ですら単独での直接対決は避けた男である。 
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