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八条学園騒動記

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第六百五十話 終わってからその五

「その考えだね」
「そしてしきたりとかね」
「お家とか会社とか」
「相手は宿敵の息子だから」
「絶対に認められない」
「そう考えていてね」
 それでというのだ。
「二人の前に凄くね」
「たちはだかってるんだ」
「最大の壁よ」
 作品の中のそれだというのだ。
「これまでにないね」
「じゃあその壁を乗り越えたら」
「今十九巻で雑誌だとね」 
 そちらの連載ではというと、雑誌やウェブでの連載で単行本分の作品がストックされると単行本化されるのはこの時代でも同じである。
「いよいよ決着かってね」
「その時なんだ」
「ええ、主人公がヒロインを結ばれる為に」
 まさにその為にというのだ。
「最後じゃないかも知れないけれど」
「正念場なんだ」
「こえまで色々あったキャラクター達も協力してくれて」
 そうしてというのだ。
「一緒に向かってるけれど」
「そのお父さん強いね」
 ジョンはその目を鋭くさせてカトリに問うた。
「そうだね」
「滅茶苦茶ね、権力や財力もあるけれど」
「それ以上に」
「武力がね」
 これがというのだ。
「剣豪レベルなのよ」
「そこまで強いんだ」
「嘉納治五郎かっていう位に」
 柔道の創始者である、教育者としても有名であり日本の教育の確立と発展に多大な貢献もはたしている。
「堂々としていてね、威圧感もあって」
「強いんだね」
「それで敵ながら人格も備えていて」
 それでというのだ。
「権力と財力があっても」
「それは使わないんだ」
「自分の力で主人公達に対していて」
「それで強いんだ」
「そうなの」
 そのキャラはというのだ。
「それでその強さでね」
「立ちはだかっていて」
「勝ってね」 
 そうしてというのだ。
「乗り越えないとね」
「駄目になってるんだ」
「今そんな展開なの」
「ヒロインの父親って強いよね」
 ジョルジュはここまで聞いてこう言った。 
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