| 携帯サイト  | 感想  | レビュー  | 縦書きで読む [PDF/明朝]版 / [PDF/ゴシック]版 | 全話表示 | 挿絵表示しない | 誤字脱字報告する | 誤字脱字報告一覧 | 

夢幻水滸伝

しおりを利用するにはログインしてください。会員登録がまだの場合はこちらから。 ページ下へ移動
 

第二百三十話 西方にてその四

「ええな」
「重罪人に容赦は無用」
「そういうことですね」
「だからですね」
「その様にしていき」
「危険な仕事も進めていきますね」
「この世界では生き返らせられるしな」
 曹はこのことにも言及した。
「そやからな」
「尚更ですね」
「酷使してもいい」
「事故や過労で死んでも」
「すぐに生き返らせてですね」
「また働かせる」
 その様にするというのだ。
「ええな」
「わかりました」
「では普通の労働者は大事にし」
「重罪人は酷使していきましょう」
「そうしていきましょう」
 周りの者達も頷いた、そうしてだった。
 曹は黄河の治水を重点的に行っていった、すると。
 そのことが評判になってだった。
「降りたい街や村がか」
「はい、次々に出ています」
 長安の市長が官邸に用意された自分の部屋で仕事をしている曹に話した。
「この陝西省で」
「そうなんか」
「黄河流域で」
「自分達のところもか」
「その様に治水してです」
 そうしてというのだ。
「確かに治めtt欲しい」
「そう思ってやな」
「そしてです」
 そのうえでというのだ。
「それは宝鶏や銅川にまでです」
「至ってるか」
「左様です」
「そうやねんな」
「まさにこの省の黄河流域全域がです」
「僕に降ってか」
「治めて欲しいと言っています」
 こう曹に話した。
「その様に」
「わかった、ほなな」
 それならとだ、曹は市長に答えて言った。
「来るものは拒まずでな」
「それで、ですね」
「そや」
 まさにというのだ。
「そうしてな」
「勢力を拡大させますか」
「そうするわ」
 こう言うのだった。
「そしてな」
「そのうえで」
「そや、南下して」 
 そうしてというのだ。
「漢中までな」
「勢力に収めますか」
「ああ、それからな」
「北上ですか」
「延安に進むで」
「そうしてこの省を統一しますか」
「そうするで」
「戦は」
「出来ればな」
 曹は市長に真面目な顔で答えた。
「避けたい」
「やっぱりそうですね」
「戦は怖くないが」
 それでもというのだ。 
ページ上へ戻る
ツイートする
 

全て感想を見る:感想一覧