夢幻水滸伝
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第二百二十九話 蘭州攻略その八
「力や素早さを上げてきました」
「防御力もな」
「そうして戦いますか」
「考えたもんやな」
「ほなです」
金は曹に言った。
「おら達も」
「自分を強くしよな」
「そうしてです」
そのうえでというのだ。
「羅さんと戦いましょう」
「そやな」
「ほな」
「戦うか、僕は右から攻める」
「おらは左から攻めます」
二人でこう話してだった。
それぞれ術で自分達を強くしてだった。
羅に向かう、七匹の龍が荒れ狂い。
二人を襲う、しかし二人はその龍達をだった。
必死にかわす、そして。
「戦いますで!」
「いきます!」
羅に対して言って襲い掛かる、狼牙棍と馬超の槍が唸り羅を攻めるが羅は二人の攻撃を青龍偃月刀で凌ぎつつだった。
反撃に転じる、その一撃は恐ろしく速く。
かつ重かった、曹はそれを両手に一つずつ持つ狼牙棍で受けた。
「くっ、これは」
「凄い威力ですね」
「道理で一撃で兵を十人単位で吹き飛ばさんわ」
「衝撃波も出しますし」
「神具でないとな」
「そして星のモンでないとです」
「受けられんわ」
とてもというのだ。
「これは」
「そうですね」
「しかしな」
「はい、おら達も星のモンです」
金は曹に言った。
「そうですさかい」
「戦ってくで」
「そうしましょう」
二人でこう話してだった。
羅と劣勢ながら必死に戦う、そして莫はというと。
軍を率いて戦っていた、正面の敵軍に何度も突撃を仕掛けていた。
だがその彼等を見てだ、羅に代わって正面の軍勢の采配を執っていた残は貝殻で右の軍を率いる陳と屈に告げた。
「今や」
「はい、敵の横に動き」
「そうしてですね」
「砲撃や、敵は突撃に必死やが」
それでもというのだ。
「おらっちが防いでる」
「そやからその間にですね」
「砲撃を仕掛けますね」
「思いきり撃つんや」
その砲達でというのだ。
「ええな」
「わかりました、ほなです」
「今から砲撃に移ります」
「敵は余裕がない、こっちの動きには気付いていてもな」
自分達から見て側面から砲撃を仕掛けてくるとだ。
「しかしな」
「そこにまで兵を向ける余裕がない」
「そうですね」
「そやからですね」
「ここはですね」
「砲撃に移るんや、こっちは任せるんや」
中央の方はというのだ。
「おらっちが引き受けるからな」
「わかりました」
「ほなそうします」
「ここはです」
「砲撃に移ります」
「頼むで」
こう二人に言ってだった。
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