夢幻水滸伝
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第二百二十八話 寧夏の戦いその十四
「あと唐揚げもそのまま焼いてもな」
「お好きですか」
「そうじゃ、オリーブで焼いてもええし鍋に入れてものう」
「土手鍋ですね」
「大好きじゃ、ただ食べ過ぎるとじゃ」
牡蠣をというのだ。
「あたるけえのう」
「牡蠣にあたったら怖いらしいですね」
「もう地獄やって聞いてます」
「もう一日中おトイレに行って」
「それで何日も苦しむそうですね」
雅美達四人も言ってきた。
「ほんま辛いって」
「そやから牡蠣は食べ過ぎるな」
「そう言いますね」
「食べ過ぎるとあたるので」
「そうじゃ、ビスマルクさんは生牡蠣を百個以上食べたそうじゃが」
プロイセンそしてドイツ帝国の宰相だった人物である、一九〇センチで体重は優に百キロを超えている大男で大食漢でもあった。
「ゆで卵も十個以上食べたそうじゃ」
「凄いですね、百個ですか」
「それだけ食べたらあたりますね」
「普通はそうなりますね」
「えらいことになります」
「そうなるのう、普通は」
碧もこう答えた。
「だからじゃ」
「牡蠣は食べ過ぎるな」
「そうですね」
「あたる可能性があるので」
「そやからですね」
「そうじゃ、この世界淡水の牡蠣もあるが」
碧はこうも言った。
「こっちはうんと凍らさんと生では食べれんのう」
「川や湖のもん迂闊に生で食べたらあかん」
羅は即座に真顔で答えた。
「絶対にな」
「そうじゃのう」
「虫がおるからな」
「その虫にあたるのう」
「海の牡蠣を食べ過ぎてもあたるが」
「虫にあたるのも怖いけえ」
「虫を侮ったらあかん」
寄生虫、それをというのだ。
「ずっと苦しむ」
「栄養取られて身体の中這い回れてのう」
「そうじゃ、脳とか目にいったりもしてな」
「怖いことになるのう」
「そやから虫を侮ったらあかん」
絶対にというのだ。
「こっちの世界でもや」
「それでこっちでも中華料理はじゃな」
「火を通すんや」
「そうして虫を殺すのう」
「まあ海岸の方では刺身も食べるがのう」
それでもというのだ。
「しかしな」
「基本はじゃな」
「火を通す」
「焼いて煮て蒸して揚げて」
「そうしてな」
「食べるのう」
「火を通さんとな」
どうしてもというのだ。
「中国人の殆どは食べんわ」
「この世界でもじゃな」
「それでお握りもな」
日本人の多くが好きなこの食べものもというのだ。
「冷えてるやろ」
「冷えたご飯も食べんのう」
「そやからな」
それ故にというのだ。
「食べん」
「あっためんとやな」
「お弁当もな」
「冷えたご飯も食べんのう」
「最近は変わってきてるが」
それでもというのだ。
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