夢幻水滸伝
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第二百二十八話 寧夏の戦いその三
「何といっても」
「兵力が上で」
「装備も上やと」
「やっぱり有利です」
「それは事実ですね」
「そや、そして星のモンはな」
羅は今度はこちらのことも話した。
「こっちは自分達と碧ちゃん含めて九人」
「対するあちらは三人」
「三倍の違いがあります」
「この差はやっぱり大きいですわ」
「何といっても」
四人も言った、尚今全員揃っているのは北京の方の内政と防衛が今は留守役の魯一人で充分な状況でかつこちらが忙しいと見てもことだ。
「それで、ですね」
「相手は劣勢ですね」
「そのことは明らかで」
「相手も自覚して」
「それで動いてきますね」
「そうしてくるさかいな」
そのことが明らかでというのだ。
「その劣勢を覆す為にな」
「何かしてきますね」
「絶対に」
「それやとですね」
「ここでどうするか」
「それが大事や、そやから周りに偵察を多く出して奇襲に備え」
そうしてというのだ。
「そのうえでな」
「はい、軍の中もですね」
「見て回りますね」
「憲兵隊を使って」
「工作員がおるかどうかを」
「特に新たに入った兵に気をつける」
彼等にというのだ。
「身元も調べて兵に入れてるが」
「それでもですね」
「その身元がほんまかどうか」
「実は西の工作員やった」
「そうしたことがありますね」
「元からおる兵でもな」
彼等でもというのだ。
「買収されてな」
「工作員になった」
「そうしたことも有り得ますね」
「そやからですね」
「じっくり見ていきますね」
「そうしてくで」
こう言ってそうしてだった。
羅はあえて固定観念を捨ててそのうえで西の工作に対していた、そのうえで多くいよいよ甘粛省との境に入ろうとしたが。
そこで西の軍勢が来た、そこには曹と莫それに金がいることが確認された。
そしてだ、周りには。
「やっぱりか」
「はい、多くの騎兵がです」
屈が言ってきた。
「動いていまして」
「夜にやな」
「四方八方からです」
「攻めてくるつもりやな」
「その様です」
「ほなな」
それならとだ、彼は言った。
「ここはな」
「守りを固めますね」
「そうする」
こう言うのだった。
「そしてな」
「夜に攻めてくれば」
「返り討ちにする、方陣を組んで」
そうして守りを固めてというのだ。
「銃や大砲にですね」
「術もな」
これもというのだ。
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