夢幻水滸伝
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第二百二十七話 内モンゴルを手に入れその十
「やっぱり川を使うとちゃう」
「全くですね」
「お陰で銀川までもうすぐや」
「銀川の市長は僕達が来ると聞いて降りました」
「自分達からな」
「そやからです」
陳はさらに話した。
「あちらについては」
「ただ入城するだけや」
「そうなりましたね」
「有り難いことや」
「全くですね」
「ほな銀川に入れば」
「あの街を拠点としてな」
そうしてというのだ。
「そのうえでな」
「蘭州をですね」
「目指すで」
「わかりました」
「南の軍勢はもう蘭州に集結してます」
屈が言ってきた。
「そうしてます」
「こちらの思惑に気付いたな」
「その数四十万です」
「こちらは勢力を拡大させて六十万に達した」
「兵力では有利に立ちましたね」
「しかも内モンゴルは馬の産地でもある」
このことはモンゴルだけはあってだ、この世界でもモンゴル高原は馬で移動することが普通になっている為だ。
「それでな」
「ええ馬もよおさん手に入りました」
「今は騎兵一人に馬が二頭か三頭や」
「それだけあります」
「この充実もな」
「有り難いですね」
「馬が多いと一頭が疲れたり調子が悪くてもな」
それでもというのだ。
「乗り換えられる」
「それで疲れたり調子が悪い馬を休められます」
「治療を受けさせたりや」
「そやから多いに越したことはないですね」
「その馬が手に入った」
多くというのだ。
「それも強みや」
「そうですね」
「かなり有利な状況や」
羅は今の自分達の軍の評価を下した。
「敵に対してな、しかしな」
「このことはですね」
陳も言ってきた。
「相手もわかってますね」
「そういう時人はどうするか」
「逆転を考えます」
「そや」
まさにというのだ。
「そうしてくる」
「奇襲や伏兵、策略をですね」
「考えていてな」
「仕掛けてきますね」
「そやからな」
「奇襲に中尉ですね」
「ここは守りを固め」
そうしてというのだ。
「斥候もな」
「多く出しますね」
「空船を使って空からも周りを見てな」
その様にもしてというのだ。
「見てくで」
「そうして伏兵があろうとも」
「奇襲を仕掛けてもな」
「先に手を打ちますね」
「そして策もな」
これもというのだ。
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