夢幻水滸伝
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第二百二十七話 内モンゴルを手に入れその八
「黄河にな」
「長江もですね」
「二つの大河があってや」
「我が国がありますね」
「そのうちの一つの黄河を使ってな」
「輸送も補給も行いながら」
「銀川に向かうで」
「そうしますね」
「そして銀川までにある街や村もな」
黄河流域のというのだ。
「手に入れていくで」
「そうしてですね」
「銀川に入って。黄河は蘭州まで続いてるしな」
「そこの進軍までもですね」
「黄河を使うで」
「これからは黄河を使いますね」
「そしてな」
そのうえでというのだ。
「進む、陸路よりも水路や」
「川ってことですね」
「そうや、浮島も手に入れていってるが」
この世界独特の宙に浮かぶそれ等もというのだ。
「やはり主はな」
「大地ですね」
「それと川や、そやからな」
「黄河を使いますね」
「これからはな」
「では多くの船を用意しましょう」
陳が言ってきた。
「幸いこの世界ではヨンチン川と黄河は大同の辺りでつながっています」
「運河でな」
「華北全体が黄河の支流が多いですが」
このことは東北も華中も同じだ、遼河も淮水も多くの支流を持っていて中国ン全体を川が流れている状況だ。その為星の者達が起きた世界の五倍の国土の多くの地域に穀倉地帯が拡がっていて実りをもたらしているのだ。
「運河も発達しており」
「つながってるしな」
「ですから北京から」
「多くの船を持ってこさせてな」
「輸送と補給に使い」
「そのうえでや」
羅は陳にも話した。
「銀川に向かいな」
「蘭州も攻めますね」
「そうする、また軍の進軍にもな」
これにもというのだ。
「黄河を使うで」
「歩くより速いからですね」
「歩いたら限られてる」
その進軍の速さはというのだ。
「昼だけやからな」
「しかし船ならば」
「二十四時間進められる」
「それが大きいですね」
「そやからな」
それ故にというのだ。
「これからは進軍にもな」
「黄河を使いますね」
「輸送や補給だけやなくな」
この二つに加えてというのだ。
「進軍にもな」
「これまでは多倫や張家口の掌握の為に陸路が主でしたが」
「それをな」
「水路に切り替えて」
「やってくんや、ええな」
「それでは」
「その発想がちゃうな」
碧は羅にここで笑って話した。
「わらわはこれからも陸路で進むと思うちょったけえ」
「それな」
「流石は六将星ってことか」
「そうなるかもな、ほなな」
「これからはじゃな」
「川や」
羅は碧にも話した。
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