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おぢばにおかえり

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第六十八話 入学式その一

               第六十八話  入学式
 朝早く起きました、四時半前に起きてです。
 詰所の事務所に行きますとまだ誰もいないので私はお掃除をしていますと白石さんの奥さんが来ました。この人も奇麗な人です。
「早いわね」
「はい、今お掃除しまして」
「これから修養科の人達が来られるからね」
「朝の参拝ですね」 
 修養科の人達は日の出と共に起きて参拝に行かれます。
「それに行かれますね」
「ええ、だからね」
「その人達を送ってですね」
「それからここでのひのきしんよ」
「そうなりますね」
「ええ、ただ千里ちゃん早いわね」
 白石さんの奥さんは私に驚いた様に言いました。
「昨日よく寝られた?」
「はい、ぐっすりと」
 実際にでした。
「よく寝られました」
「それは何よりね」
「はい、それで」
 それでなのでした。
「今日は入学式ですから」
「余計に早起きなのね」
「つい起きてしまいました」
 このこともありました」
「すぐに寝たんですが」
「早いうちに目が覚めたのね」
「そうなんです」
「そうなのね、そもそも千里ちゃん教会の人だし」
 奥さんは私のこのことも言ってきました。
「元々早起きよね」
「やっぱり教会にいますと」
 もっと言えばお家が宗教関係ならです。 
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