夢幻水滸伝
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第二百二十七話 内モンゴルを手に入れその六
「今は四人おるんや」
「そういう事情じゃな」
「もっとも四人一緒でもさぼるが」
その四人を見て話した。
「行軍中は我が目を光らせてる」
「報酬分は働いてますさかい」
「そこは安心して下さい」
「たまに息抜きする位です」
「そうですさかい」
「まあこの四人はいつも一緒におらんとのう」
碧は四人を見つつ述べた。
「何かしっくりこん」
「そやな」
「しかし何かあったらか」
「そや、北京に戻ってもらう」
そうしてもらうというのだ。
「魯一人やと辛いかも知れんしな」
「それで、ですね」
「その時は一人戻ってもらう」
四人のうちからというのだ。
「この四人やる時はやるしな」
「隙を見たらさぼりますが」
それでもとだ、残も言った。残も馬に乗っているが乗りこなしはどうも羅に比べて上手ではない感じだ。
「根は善良で真面目ですからね」
「悪いことせんしな」
「それにやる時は本当に」
「やってくれます」
「そやからな」
それでというのだ。
「我も雇った」
「そうですね」
「それで内政でもや」
「必要な時は」
「北京に戻ってもらって」
そしてというのだ。
「働いてもらう」
「そうしてもらいますね」
「魯に四人一緒でおれって言われたんはやるべき時以外に動かんからや」
「本当にさぼりますね」
「必要な時以外はな」
まさにというのだ。
「そやからな」
「今は四人一緒におる、しかし必要な時は」
「戻ってもらう」
「南が攻めて来た時とかな」
「内政が忙しくなれば」
「そうしてもらう」
是非にというのだ。
「普段はこうして遊んでいてもええが」
「人はやっぱり遊ばんといけません」
「ボードゲームとかして」
「おはじきとかトランプもええですね」
「四人やと麻雀も出来ます」
中国にいるのでこの遊びの話もした。
「そして飲んで食べる」
「それが最高です」
「お金は賭けませんけど」
「やっぱり遊ぶのがええです」
「この前双六してたけど」
屈は四人のその遊びの話をした。
「ほんまボードゲーム好きやね」
「やってみたら楽しいで」
「ヘッセさんからも紹介してもらってるし」
「ドイツはボードゲームの本場らしいけど」
「色々やってるで」
「そやねんな、まあ自分等軍を率いても兵に勝手させんし」
略奪暴行の類は一切許さない、実は四人は倫理観は高いのだ。
「ええけどな、能力も高いし」
「やることはやるで」
「普段は遊んでいてもな」
「そやから安心するんや」
「寝ても起きてもちゃんとやるで」
こう言うのだった、四人は。
しかしだ、こう言うのだった。
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