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夢幻水滸伝

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第二百二十七話 内モンゴルを手に入れその五

「それでじゃ」
「戦えますか」
「そうじゃ、それで戦いたいなら」
「この世界ではですね」
「モンスター退治じゃ、起きた世界では」
「稽古で、ですね」
「勝負すればええんじゃ」
 その様にすればというのだ。
「それだけじゃ」
「そうですね、自分が戦いたいからといっても」
 それでもとだ、陳も話した。
「しかし」
「それでものう」
「他の人を巻き込んではいけないですね」
「そうじゃ」
 まさにというのだ。
「決して」
「そういうことですね」
「そういうことじゃ、それにわらわは戦以外にもじゃ」
「好きなものがおありですね」
「そうじゃ、おのこに酒にもじゃ」
 そうしたものにというのだ。
「料理にお風呂にお掃除とじゃ」
「好きなものが多いですか」
「そうじゃからのう」
「戦にのみですね」
「楽しみを見出しちょらん」
 こう言い切った、自分自身で。
「もっともおのこはまだ手を握ったこともないがのう」
「結婚されてからですね」
「今はまだ勉強しちょうだけじゃ」
「本で、ですか」
「漫画やゲームでものう、ちなみにわらわが読んだり遊ぶのは純愛系のみじゃ」
「そうですか」
「ホムンクルス先生が好きじゃ」 
 好きな作家の話もした。
「ゲームだと泣きゲームじゃ」
「そうしたゲームもありますね、そういえば」
「そしてテクニックを学んでるけえ」
「では結婚されたら」
「婿殿はわらわの虜じゃ」
 またにまあ、と如何にも好色そうな笑みで語った。
「舌も口も手も使って喜ばさせてもらうけえ」
「あの、あからさま過ぎて」
 陳は碧の今の言葉と笑みに引いた顔で突っ込みを入れた。
「自重された方がいいかと」
「駄目か」
「それが碧さんの性格ですが」
 所謂しょびっちと言われるそれだというのだ。
「あまりにもです」
「あからさま過ぎてか」
「かえってよくないかと」
 こう言うのだった。
「流石に」
「碧さんは黙ってる方がええですね」
「そうしてたら素直に可愛いですよ」
「小柄で童顔で」
「しかもスタイルもええですし」
 瑠璃子と紗枝、由香、雅美も言ってきた。
「おまけに気風のええ性格」
「尚且つ女子力も高い」
「成績も優秀ですし」
「得点かなり高いですさかい」
「?こんな等四人揃ってるのう」
 碧は実際に四人が全員自分の隣で馬に乗っているのを見て言った。
「一人残るんじゃなかったか」
「あっ、暇やと四人で遊んでます」
「移動の術で一瞬で行き来出来ますので」
「北京にも戻れますので」
「それで今は四人一緒にいます」
「実は暇を見付けたらさぼるからな」
 羅が真顔で言ってきた。
「魯がそれやと四人一緒におれって言うてな」
「それでか」
「そや、それでな」
 そのうえでというのだ。 
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