夢幻水滸伝
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第二百二十六話 これより西へその十一
「ありません」
「そうやとな」
「構いませんか」
「草原を通る位はな、それで交易を認めてくれたら」
「ええですか」
「それでな」
「わかりました、では」
「ああ、こっちはこっちでやってくで」
「それでは」
陳も笑顔で頷いた、そしてだった。
陳は北京に戻ると羅達に話が収まったことを述べた、すると羅は笑顔で言った。
「これでええ、ほなな」
「内モンゴルにですね」
「進出する、幸い今西はそっちには進出してへん」
「長城から北にはですね」
「そや、しかしその長城から北を進んでいって」
そちらに勢力を拡大させていきというのだ。
「そしてな」
「そうしてですね」
「勢力を拡大させつつ」
「西に向かい」
「そしてな」
「やがて南下して」
「西の領土を狙うで」
そうした戦略だというのだ。
「ええな」
「わかりました」
「どのみち内モンゴルも勢力圏に収める必要があった」
残が言ってきた。
「そうですね」
「そや、あそこもな」
「草原でない場所はですね」
「そうする必要があった」
「そやからこの機会に」
「内モンゴル、長城の北をな」
「掌握しますね」
「そこから西を攻める、また西を掌握したら」
内モンゴルに加えてというのだ、尚ここでは起きた世界の回族自治区も入っている。
「広大な領土と資源、そしてな」
「人口もですね」
「五億を超えるからな」
「南を凌駕出来ますね」
「今我等と南の人口はほぼ拮抗してる」
羅は人口の状況も話した。
「お互い二億以上でな」
「そこに内モンゴルと西も入れば」
「こっちは五億以上になる、そやからな」
「南に備えつつですね」
「今はな」
「西を併呑すべきですね」
「もっと言えば南が西に仕掛けることも考えられる」
彼等も彼等で考えて行動する、だからだというのだ。
「そやからな」
「その前にですね」
「こっちが動くんや」
その様にするというのだ。
「ええな」
「それでは」
「南への備えに牽制は任せてくれるか」
魯が言ってきた。
「二十万か三十万もあれば」
「そうしてくれるか」
「ああ、それで残りの兵でな」
「内モンゴル掌握とやな」
「西の併呑をしてくれ」
「わかった」
羅は魯のその言葉に頷いて応えた。
「そうしていくな、内モンゴル上空の浮島達もな」
「掌握していくな」
「河北省や東北の浮島達と同じくな」
「そうしてくな」
「そしてな」
そのうえでというのだ。
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