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東方六神伝

作者:
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第一話 日常

 
前書き
今日はよいてんきですね
 

 
世界のとある街中を一人の青年が歩いていたしとしと降り注ぐ雨を和傘で刀が濡れないように歩いている
この滑稽な姿に民衆は通りすがりざまに振り返ったり凝視したりしている
ざわざわ「見ろよあれ」「何か気味が悪いわ」「確か紳功だったな」
紳功「今日も稼ぎは悪いな・・・・」その時胸に入れていた通信機なるものが鳴り出した
紳功「はいこちら何でも屋・・・・なんだお前か 迎えに来てくれるのか?あぁそうか悪いな・・・」
少し振り返り近くに腰を降ろす物はないかと探し近くのベンチに一息ついた
数十分くらいたつと近くの道路が騒がしくなってきたキャタピラーが地面を揺らす音だ
何と戦車が周りの車なんてお構い無しにやって来た
やがてベンチの前に停車しハッチが開いた
ライト「こんにちはお迎えに上がりました」
紳功「遅いなライトまさかと思うがこれに乗ってきたのか?」大きなため息をついた
ライト「ご心配なくこの世界の科学力では私を発見する事も出来ませんよ」
確かに街中をこんな戦車で移動したら確実に警察に捕まる
紳功「すまない愚問だったな」
ライト「気にしないでください・・・・さぁ運転は自動操縦なので早くのってください私はこのまま歩いて
次の依頼を受けにいきます」
紳功「どうした?また彼処の家のエアコンでも壊れたのか」
ライトはしばらく黙りそんな感じですと言って紳功を戦車に乗せた
紳功「どうした?いつものお前らしくないぞ?まぁ困ったなら皆に相談でもしろよ 絶対にな」
戦車は真っ直ぐ進み出した
ライト「いけませんね私としたことがな・・・・・」
そしてメガネを起動させたメガネには金髪で小さい女の子が映っていた
ライト「今日はお前の命日だったな・・・お兄さん忘れていたよ ごめんなさい・・・・・・さて仕事に入りますか」



車内
紳功「この乗り物狭くて嫌いだ 」
近くにあった睡眠銃を取りしげしげ眺めた
紳功「これライトが作ったんだったな凄いな流石頭のいいやつは違うな」
こうして少し眠りに入った


何でも屋二階
青年は窓の外を見つめ帽子を取った太陽の光が頭にある耳を照らした人間の耳ではなく黒い狼の耳だ
恐らく腰の不自然な膨らみは尻尾が生えているのだろう青年は何か呟いている
彼の手には怪我をしたスズメがいた彼は鳥に向かって言葉を発している一通り唱え終わると
スズメの体は光に包まれた 傷が治ったのだまるで最初から傷なんてなかったかのようだ
剛「魔法はまだまだ現役なのか・・・うんうん素晴らしい事だな なぁイアン俺もそれ出来るかな?」
イアンと言われる青年はニカッと笑い言った
イアン「剛 きっと 出来る 頑張れ!!」
呂律が回っていなくまるでコミュニティ障害みたいだ
イアン「剛 その 頬の傷 ドウシタの」
剛は手に持ったココアを近くの机において言った
剛「あぁ いやさ さっき男が来たんだその男がさ白純をサーカスに売ってくれって言ったんだ
そりゃ断ったけどなしつこいから簡単な魔法で脅してやったんだけどさバカにされて怒って俺を殴ったんだ
バカな男だその後調子に乗ってヴァンにも喧嘩を売ったんだ後は分かるだろ?」
イアン「男 ぼこぼこ 怪我直す でも 剛 先」
そう言って剛にも同じように怪我を治した後にどたばたと一階に降りていった
剛(魔法ってのは人を殺すもんかと思ったがやはり違うな・・・・・)
ココアはすっかり冷め 窓からスズメが元気に飛び回ってやがて遠くにいってしまった
剛は窓の前に黄昏ていた

剛「・・・・・さぁて仕事すっか!」




その頃町外れの帰り道
雨はさっきよりも多く降っているがその雨にも負けないくらいに元気な子供が歩いていた彼は白純
一見普通の子供だが濡れた頭に犬の耳が濡れぴったりくっついている彼は獣人と女神の間に
生まれた半獣人 耳と尻尾は濡れているが普段はピコピコ動いているイアンと違い感情を表現する
らしいその可愛らしい仕草は愛玩種の犬を思わせるがしっかりとした戦士だ彼は固定属性魔法型だが
少し違っていたバックに入っている一緒に買ったご褒美にウキウキしているようだ
白純「~~~♪」
ある程度歩くと少し古い屋根があるそこで一旦雨宿りしながら一緒に買ったご褒美を食べるとするのだろう
しかしそこには先客がいた
白純「お姉さんはそこで何してるの?ここは人があまり来ないしバス停もないよ」
?「そう?ならこの雨・・・止まないかしら」
白純は直感的にこの人を助けてあげようと思った
回想 「いいか?困った人がいれば真っ先に助けるんだぞ? それがビックな男の近道だ」
「うん!!分かった ヴァン!!」
白純「分かった!お姉さんこの雨はきっとやむよちょっと待ってて」
白純は建物の裏側にまわり魔法を唱えた右手に紅い水晶が宿り白純のまわりをくるくる回っている
そして紅い水晶は白純に掴まれ空に投げられ雲に入っていった
その時雲は一瞬で消え去り晴天の太陽が覗いた
白純はまた戻ってきたお姉さんに会いに来た「お姉さん晴れたよ!!」
そこにいたのはさっきまでの格好ではなく紫をベースにしたへんちくりんな格好だった
?「あなた・・・面白い事するわね?・・・私は八雲 紫貴方は?」
白純「うん 僕 白純 ファインよろしく僕は急いでいるからね」
その時ファインは右手を握られた「行かせないわ フフフ可愛いわね濡れた格好だったら風邪をひくわだから私がいいところに連れてって あ げ る」

白純は紫に手を引かれスキマにおちていった

 
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