夢幻水滸伝
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第二百二十二話 合流を決意しその七
「ほな次はな」
「吉林省と黒竜江省やな」
「その二つの省にですね」
「兵を進めるで」
その様にするというのだ。
「それで降る勢力にはな」
「自分やらやとやな」
「来る者は拒まずや」
羅は魯に笑って話した。
「一切な」
「これまで通りやな」
「そうしてな」
「勢力を拡大させてくな」
「そうするで」
まさにというのだ。
「ええな」
「それではな」
「省の主要な部分の道を整え線路も敷いているので」
屈が言ってきた。
「ですから」
「補給や移動もやな」
「しやすいかと」
「鉄道がな」
それがとだ、羅は屈に話した。
「大きいな」
「左様ですね」
「多くの人やものを迅速に運べる」
「そう思いますと」
「鉄道があって」
「それを有効に使えば」
「百人力や」
「まさにそうですね、北京から瀋陽までもですね」
この二つの都市をというのだ。
「線路を敷きますね」
「これからはそうするし今もな」
「行っていますね」
「そや、そして各地にな」
「線路を敷き」
「そしてな」
「移動をしやすい様にしますね」
屈は羅に問うた。
「そして戦でも」
「使ってくで」
「左様ですね」
「今は不完全でもな」
「省全体を通るどころか」
「主要な路線もやな」
「まだ完成していません」
そうした状況だというのだ。
「残念ですが、ですが」
「それでもやな」
「今も建設を続けていますし」
「これからもな」
「こちらが動くまで完全にはです」
完成出来ずともというのだ。
「なっておらずとも」
「戦は機や」
「それを逃すと勝てない」
「そして勝機を逸する」
「そやからですね」
「ここはな」
絶対にとだ、羅は言った。
「鉄道や道が完成してへんでも」
「よく舗装された道もまた」
「鉄道以外にもな、それでもな」
「軍を動かして」
「そしてな」
そのうえでというのだ。
「攻めるで」
「そうしますね」
「ああ、そやからな」
それでというのだ。
「ここはな」
「完成は待ちませんか」
「それはな、しかし建設はな」
「続けますね」
「そうするで」
こう屈に話した。
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