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夢幻水滸伝

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第二百二十二話 合流を決意しその六

「ただそれだけでええ」
「後は尾鰭が付くか」
「そやろ、噂は」
「ああ、その通りや」
 魯もそのことを認めた。
「ほんまにな」
「噂はどんどん大きくなる」
「都市伝説でもそやな」
「どの国でもな」
「最初はちょっとしたもんでもな」
「色々付いてくるな」
「それで兵の強さも装備も数も」
 そうしたもの全てがというのだ。
「凄くなって大きくなってな」
「それをまだ降らん勢力が聞いて」
「それでな」
「降るな」
「そうなるからな」
 だからだというのだ。
「ええんや」
「ほなやな」
「これからな」
「どんどんやな」
「恐れをなして降る勢力は迎え入れて」
「勢力をさらに拡大させて」
「そこでまだ降らん勢力にまた使者を送る」
 その様にするというのだ。
「それでや」
「殆ど戦うことなくやな」
「多くの勢力を迎えていくで」
「そうするんやな」
「それで遼寧省を完全に手に入れて」
「そこからやな」
「吉林領と黒竜江省や」
 この二つの省をというのだ。
「進出するで」
「そうするか」
「その時は二十万の兵をこの瀋陽に集結させて」
「動くか」
「そうする、それで吉林省と黒竜江省にもやな」
「それぞれ星のモンがおる」
 魯は羅に確かな声で答えた。
「そしてや」
「それぞれの省に勢力を持ってるな」
「そや、その二人もやな」
「加えたいわ」
 自分の勢力にとだ、羅は答えた。
「これまで言ってる通りな」
「そやな」
「そやからな」
「二人にもやな」
「吉林省が残で黒竜江省が陳やったな」
 羅はそれぞれの省にいる星の者も確認した。
「そやったな」
「そや、それで二人共な」
「やっぱり強いな」
「星のモンだけにな」
「やっぱりそやな」
「そやから二人を加えることもな」
「ええことやな」
 羅は確かな声で問うた。
「実に」
「おいらもそう思うで、ほな遼寧省の後は」
「その二つの省もな」
「手に入れるな」
「是非な」
 こう言ったが羅は今は遼寧省の統一を急いだ、省の中の多くのまだ降らない勢力も羅が行わせたパレードと訓練を見てだった。
 噂も聞いて戦っても勝てないと恐れを為してだった。
 次々と降った、降る勢力が増える程勢力は拡大し兵も増えてだった。
 それを見てさらに降る勢力が出た、どうしても降らない勢力には兵を送って破って降しもしたが殆どだった。
 羅は戦うことなく遼寧省を掌握した、すると彼は瀋陽に二十万の兵を集結させてそのうえで魯と屈に話した。 
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