夢幻水滸伝
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第二百二十二話 合流を決意しその五
屈は多くの街や村を戦わずして迎えておりそれぞれの守りも固めさせていた、それで羅は言うのだった。
「街や村の守りをな」
「固めてですね」
「そしてや」
そのうえでというのだ。
「民が無事でいられる様にしてるな」
「そやからですか」
「そちらでもな」
「頑張ればええですか」
「守りも大事や」
こちらもというのだ。
「そやからな」
「それで、ですね」
「我もやってくが」
「僕もですか」
「力を貸してもらうで」
「それでは」
屈も頷いてそうしてだった。
三人でまずは瀋陽を拠点として遼寧省全体の掌握にかかった、三人は街や村そして馬賊達にまずは使者を送り。
降る様に勧めていった、既に十万を優に越えていた彼等の数と星の者が三人いると聞くとそれだけでだった。
殆どの街や村が降り馬賊もだった。
彼等はむしろ自分達から降りだした、また降らない勢力もだった。
「いや、こうしたやり方があるか」
「そや、パレードとか訓練をしたらな」
羅は魯に笑顔で話した。
「それでな」
「他の勢力が見てか」
「ほんまに強いことがわかってな」
それでというのだ。
「ほんまにな」
「降るねんな」
「そうなるからな」
だからだというのだ。
「ここはな」
「まずはか」
「パレードとかをな」
「あえて大々的にするんやな」
「そうして自分達の強さを見せる」
「そうするとか」
「降らん勢力もな」
これもというのだ。
「これは戦っても勝てん」
「そう思い知ってか」
「それでや」
そのうえでというのだ。
「我はここでやったんや」
「瀋陽でか」
「鍛え上げられた大軍でしかもな」
「装備もええな」
「それを見せた、しかも噂も流す」
これもというのだ。
「どれだけ強いか、そして数もな」
これもというのだ。
「多少な」
「多い様に言うてるか」
「そうしてる」
このこともしたというのだ。
「号してる、今我等は十四万の兵を率いてるが」
「その数はか」
「三十万とかな」
「喧伝してるか」
「そうしてるからな」
「余計にやな」
「降らん勢力はな」
彼等はというのだ。
「噂にも驚いてな」
「恐れて降るか」
「噂は事実を流す」
羅は笑って話した。
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