夢幻水滸伝
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第二百二十一話 遼寧省での苦労その七
「こうしてな」
「治めてくれますね」
「この勢力を」
「そして勢力拡大もされますね」
「そうしていかれますね」
「やることはやる」
絶対にというのだ。
「そやからな」
「だからですね」
「このまま治めてくれますね」
「そうしてくれますね」
「そうしてくわ」
こう言って実際にだった。
屈はこの時は書類仕事をしてその後で会議も行った、そして恭順の意を示してきた町や村を受け入れ。
モンスターや賊も征伐していった、時には自ら出陣したが。
屈は警戒な動きに術を加えてそうしてだった。
ダガーを投げ細い剣を振るった、彼はどんなモンスターや賊も何なく倒し。
巨人が出ても圧倒した、今毒巨人の額にダガーを投げそれで倒した。彼が連れていた兵達はそれを見て歓声をあげた。
「お見事」
「流石は星の方です」
「我等が束になっても敵わない巨人を何なく倒すとは」
「屈様だけはあります」
「一体だけやからこうして何なく倒せたけどな」
それでもとだ、屈自身は述べた。
「しかしな」
「それでもですか」
「これが数体だとどうか」
「そう言われますか」
「そや」
こう言うのだった。
「どうもな」
「左様ですか」
「ではですね」
「他の星の方ならですか」
「やはり」
「羅さんやとな」
神星である彼ならというのだ。
「何体でもやろな」
「あの方は神星ですし」
「しかも六将星のお一人です」
「その武は圧倒的です」
「関菩薩の如くだとか」
「関菩薩や」
まさにとだ、屈は言った。
「それに対して僕は言うなら時遷か」
「百八の豪傑神の一柱ですね」
「盗みを得意とする」
「あの神ですね」
「それか韋駄天か。それで僕が韋駄天やと」
その場合はというと。
「羅さんは軍荼利明王か金剛夜叉明王か」
「明王ですか」
「それも五大明王ですか」
「相当ですね」
「六人おるか六大やから」
屈はこうも言った。
「もう一人は孔雀明王か大元帥明王か」
「八大明王ともいいますね」
「仏教では八という数字も多いですし」
「それで、ですね」
「八人でしたら」
「ああ、そういえば八大明王ともいうたわ」
屈も言われて思い出した。
「確かに」
「はい、そうです」
「五大明王として有名ですか」
「八大明王の場合もあります」
「その場合馬頭明王等も入ります」
「そやったな、その場合はな」
まさにとだ、また言う屈だった。
「そやと残り一人の方はそうなるか」
「左様ですね」
「まあ五大でしたら欧州の五騎星の方々ですね」
「あの方々がそのままですね」
「そうなりますね」
「そやな、まあ兎に角僕と屈さんでは格がちゃう」
このことについてまた言うのだった。
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