夢幻水滸伝
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第二百二十話 神と天の二人その八
「どうも」
「そやねんな」
「それでな」
「ここはやな」
「屈にな」
彼自身にというのだ。
「話を持ち出すか」
「一緒にやっていこうかとやな」
「そや」
まさにというのだ。
「そうしていこか」
「それがええか」
こう話してだった。
二人はまずは遼寧省に進出することにした、だがその前にだった。
「あのご主人まずはです」
「周りのことです」
麒麟と黒麒麟が二人に行ってきた。
「北上はいいですが」
「河南や山東がどう動くか」
「若し攻めて来れば」
「その時にどうするか」
「それな、兵は置いておく」
羅は麒麟達に即座に答えた。
「国境にな、今我々は三十万の兵がおるが」
「その三十万の兵をですか」
「どう用いるかですか」
「二十万を置いておく」
それだけの兵をというのだ。
「それで十万でな」
「遼寧に進出していきますか」
「戦力の三分の一ですか」
「それだけで攻めますか」
「そうしますか」
「そや、遼寧は大小それぞれの勢力に分かれてるが」
それでもというのだ。
「屈以外の勢力はそんなに大きくない」
「だからですか」
「十万で充分ですか」
「二十万の兵は動かさん」
そうするというのだ。
「河北省の守りに置いておく」
「そうしてですか」
「十万で攻めていきますか」
「それで遼寧を掌握してな」
そしてというのだ。
「それからな」
「さらにですね」
「攻めていきますね」
「吉林も黒竜江もな」
この二つの省もというのだ。
「手に入れていくで」
「それでおいら達で攻めてくんやな」
魯も言ってきた。
「そうするんやな」
「そや、河北省の備えは将軍達から何人か選ぶ」
「頼りになるモンにやな」
「任せてな」
そうしてというのだ。
「我等で攻めていくんや」
「十万の兵を二人の星のモンが率いて」
魯は羅の言葉を聞いて述べた。
「そうするとな」
「かなりの戦力やな」
「しかも神星の中の六将星の一人もおるとな」
「尚更強いな」
「この世界に元からおるモンでは勝てん」
絶対にという口調での言葉だった。
「星のモンでもそうそうはな」
「勝てんな」
「そや、それで屈はどうする」
「仲間にする」
そうするとだ、羅は一言で答えた。
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