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八条学園騒動記

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第六百三十八話 酒が進むその十

「稼がなくてはね」
「いけないな」
「いざという時に使うから」
「病気になれば病院に行くか」
「そして同胞が困っていたらね」
「使うか」
「タルムードにも書かれてるわ」
 このことがというのだ。
「お金のことは」
「そうなんだな」
「ええ、けれどね」
 それでもというのだ。
「お金を使うことはね」
「そのうえでの贅沢はだな」
「好まれていなくて」
 そしてというのだ。
「そのうえで」
「質素か」
「何か昔よりもね」
「厳しくなっているか」
「十二支族が戻ったら」
「それはいいことだな」
「もう二度と別れない」
 その十二支族がというのだ。
「その為に教えをね」
「守らないと駄目か」
「そう考えてね」
 それでというのだ。
「質素さもね」
「どんどん求めてるか」
「挙句は日本の皇室を見ろよ」
「あそこか」
「モーゼの頃には存在していたとか言われてるけれど」 
「皇紀は古いからな」
「四千年だからね」
 それだけの長さがあるからだというのだ。
「もうね」
「それだけはあるかもな」
「その伝統のある皇室ですらね」
「質素だからか」
「それを手本にしてとかね」
「宗教が違うが」
「それでもよ、いいものは学べ」
 その様にというのだ。
「その様にね」
「言ってか」
「それでね」 
 その為にというのだ。
「どんどんね」
「質素にか」
「言われていて」
 それでというのだ。
「実際にね」
「質素になのね」
「しているのよ」
「それは凄いな」
 ギルバートも顔を顰めさせて応えた。
「あの皇室をか」
「そうでしょ、あそこの質素さはね」
「折り紙付きだ」
「だからね」
「余計にか」
「質素というか」
「伝統だな」
 ギルバートはこう表現した。
「日本の皇室は」
「質素なのがね」
「もうあそこまでいくとだ」
 ギルバートはさらに言った。 
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