夢幻水滸伝
しおりを利用するにはログインしてください。会員登録がまだの場合はこちらから。
ページ下へ移動
第二百十九話 幻術師の決断その五
「あいつが特にな」
「気になりますか」
「そや、あと親父チンジャオロースもな」
「注文されますか」
「あとザーサイもな」
こちらもというのだ。
「頼むわ」
「わかりました」
「それとラオチューもな」
酒もというのだ。
「おかわり頼むわ」
「そうですか」
「そっちもな、まあ兎に角羅はな」
「かなりの方ですね」
「神星だけあるわ」
こうも言うのだった。
「ほんまに」
「そしてその方がですね」
「間違いなくな」
「これからは」
「中国の覇権に関わってくるな、あと南の施もな」
彼もというのだ。
「かなりな」
「関わってこられますか」
「あいつも神星やしな、やっぱり神星は大きい」
その力はというのだ。
「天の星とは格がちゃうわ」
「それでは」
「あいつ等がこの世界ではどうか見極めたい」
是非にというのだ。
「ほんまにな」
「そうですか」
「時間はあるし」
それでというのだ。
「じっくりとな」
「見極められますか」
「器を見たいわ、それでその間はな」
「魯様はですね」
「こうしてな」
「旅をされて」
「人を救ってくわ」
そうしていくというのだ。
「このままな」
「それでは」
「それでな、しかし親父」
魯は今度は親父を見て笑って言った。
「このお店料理美味しいな」
「そうですか」
「水餃子絶品や」
「女房の得意料理なんですよ」
親父は魯に笑顔で応えた。
「うちで一番人気なんです」
「水餃子はか」
「それで他のお料理も」
「ええんやな」
「はい」
そうだというのだ。
「ですから」
「それでやな」
「そちらもお楽しみ下さい」
「そうさせてもらうな、あと飲んだ後は」
「どうされますか」
「甘いもんが欲しいな」
その後はというのだ。
「何かあるか」
「果物どうですか?」
親父は笑って言ってきた。
「そちらは」
「果物か」
「林檎にライチにと」
「どっちもええな」
魯は笑顔で応えた。
「実はおいら果物も好きやねん」
「そうですか」
「そやからな」
「では出させて頂きます」
「宜しゅう頼むわ」
魯は酒の後は果物を楽しんだ、そしてだった。
ページ上へ戻る