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夢幻水滸伝

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第二百十九話 幻術師の決断その四

 ある村の居酒屋でだ、彼は店の親父から聞いた。
「河南省にもかいな」
「はい、星の方がおられて」
 それでとだ、ホビットの中年の親父は話した。
「魔法戦士で竜人だそうです」
「職業と種族はそうか」
「左様です、それでその人は」  
 魯にラオチューと水餃子を出しつつ話した。
「非常にお強く」
「それでか」
「河南省の統一をです」
「進めてるか」
「はい」
「そうなんやな」
「そして他の省でもです」 
 親父はさらに話した。
「星の方が活躍されています」
「それぞれ勢力を持ったりしてるか」
「むしろ旗揚げをされていない方の方がです」
「少数派か」
「それもかなりの」
「まあおいらはな」
 魯はそのラオチューを飲みつつ言った、出たものはロックでありよく冷えている。そのラオチューを飲みつつ言った。
「そういうのはな」
「お好きでないのですね」
「何かの組織のボスになるとかな」
 そうしたことはというのだ。
「自分ではな」
「向いていないとですね」
「思ってるからな」
 だからだというのだ。
「そやからな」
「旗揚げはですか」
「せえへん」
「そのお考えは変わらないですか」
「もっとな」
 こうもだ、魯は言った。
「おいらより相応しいモンがおるわ」
「勢力を持たれるには」
「そしてな」 
 魯はさらに言った。
「その中でも覇者になるならな」
「それならですか」
「そいつの下に入ってな」
「やっていかれますか」
「やっぱりおいらはリーダーには向いてへん」
 水餃子を食べつつ言った。
「勝手気ままな性格やからな」
「だからですか」
「そうしたことはな」
「しないですか」
「そしてな」 
 そのうえでというのだ。
「今はや」
「旅をされてですか」
「そしてな」
「人を救われますか」
「そうしてくわ、ただな」
 ここで魯はこうも言った。
「北京の方の話も聞いたが」
「あちらではかなりです」
「そやな、羅が勢力拡大させていってるな」
 彼のことも話した。
「随分とな」
「かなりの勢いで」
「そやな、それでな」 
 飲んで食べつつ言った、そうしつつ今度はチンジャオロースを注文しようかと考えている。その他にはザーサイもだ。
「この河北省もな」
「統一されることも」
「時間の問題やな」
「左様ですね」
「他の星のモンも気になるが」
 親父に品書きのチンジャオロースを指差しつつ話した。 
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