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夢幻水滸伝

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第二百十九話 幻術師の決断その三

「戦闘でもな」
「非常に役立っていますね」
「並のモンスターやとな」
 それこそというのだ。
「確実に一撃で倒せる」
「それも同時に何体も」
「こんな強い武器なんてな」
「それが神具です」
 黒麒麟は自分の背で言う主に答えた。
「まさに一つ一つが神の力を備えていまして」
「これだけの力があるんやな」
「そうです、そしてその神具を使える方は」
 黒麒麟はさらに話した。
「その神具の持ち主の方だけです」
「つまり専用やな」
「そうです、鎧ならば神の防具そのものであり」
「武器やとやな」
「神の武器、その強さはです」
 まさにというのだ。
「そして他の神具も」
「神の強さか」
「はい」
 まさにというのだ。
「どれも。そして星の方ご自身も」
「神の強さやな」
「それを備えておられます」
 そうだというのだ。
「レベルは二百を優に越えておられるので」
「それはかなりやな」
「元からいる人で四十を超えることだけでも稀です」
「それで二百を優にやな」
「越えていてステータスも」
 こちらもというのだ。
「まさに隔絶しておられます」
「そのレベルの分だけやな」
「高くなっています」
「この世界はレベルもステータスも何処までも上がってくな」
「成長に限りはないです」
 何処までも成長していくというのだ。
「ですから」
「レベルが上がれば上がるだけな」
「ステータスも上がります、また特殊技能も」
 これもというのだ。
「星の方は非常に多くお持ちで」
「そのレベルも高いな」
「そうした事情により」
「おいら達星のモンは神の強さを得てるな」
「こちらの世界では」
「そやな、しかしそのおいら達が二百三十四人か」
「神と天地人全てを合わせて」
 黒麒麟も数について答えた。
「おおよそです」
「それだけおるな」
「ですが」
「それだけおらなこの世界の危機は救えんか」
「左様です」
「まだどんなことかわかってへんが」 
 どういった危機がというのだ。
「その危機はな」
「救って頂けますね」
「そうさせてもらうわ」
 羅は明るいが確かな声で答えた。
「是非な」
「そうですか」
「そやからな」
 それだけにというのだ。
「何かと頼むな」
「それでは」
「ほな旅を再開しようか」
「そうしますね」
「ああ、今は河北省で旅をしてるけど」
「他の省にもですね」
「行くこともな」
 このこともというのだ。
「考えてるわ」
「そうですか」
「そしてな」
「この世界をですね」
「救ってくわ」
 こう言ってだ、魯は旅を続けた。その間多くのモンスター達を倒し人々も救っていった。その中でこの世界の中国の現状に他の星の者達の話も聞いた。 
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