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夢幻水滸伝

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第二百十八話 北京からその十二

「ですから天然痘もです」
「かなりやな」
「はい、解決されています」
「それはええな」
「ペストのこともわかっていますし」
「あれは鼠のダニが問題や」
「ですから衛生面をよくすればです」
 その様にすればというのだ。
「ペストもです」
「問題が解決するな」
「はい」 
 そうだというのだ。
「左様です」
「それは何よりやな」
「こうして病気はです」
「克服されてるもんもあるな」
「またペニシリンも存在していまして」
 麒麟はさらに話した。
「先程お話した梅毒もです」
「解決出来てるな」
「そして結核も」
「そや、その病気があったわ」
 結核と聞いてだ、羅は顔を顰めさせた。
「あの病気はな」
「非常に厄介ですね」
「他の病気と同じくな」
「ですがこの世界では」
「もうペニシリンまで開発されていてやな」
「それで、です」 
 その為にというのだ。
「そちらでも病気が解決されています」
「それは何よりやな」
「梅毒や結核でもです」
 こうした感染症でもというのだ。
「これまでです」
「多くのモンが命を落としてるな」
「そうでした」
 まさにというのだ。
「これまでは」
「病気は怖いからな」
「はい、ですがこの世界が統一される中で」
「ああ、この世界かつてはな」
「統一されてです」
 そうしてというのだ。
「とある方によってです」
「治められていたな」
「その中で、です」
「そうした病気も解決されてたか」
「技術革新も進み」
 そうしてというのだ。
「医学もそうなっていました、マラリアも」
「今度はその病気か」
「ワクチンが開発されまして」
 そうしてというんだ。
「幸いです」
「克服されてるか」
「赤痢やコレラも」
「医学の進歩は有り難いな」
「今のところ世界を統一し治められていた方が身を隠されて」
「それから何か世界が石に変えられてやな」
「海の底に沈められていましたが」
 それがというのだ。
「戻りました、ですが」
「治めていた人がおらん様になってな」
「そしてです」
 その為にというのだ。
「今は世界は群雄割拠ですが」
「それをまずはな」
「統一されて下さい」
「その中でや」
「この中国もですね」
「統一するわ」
「そうされますね」
 麒麟は羅に問うた。 
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