ライブジャスティスシリーズ
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十香スクライド/漆黒のウルトラマン
ゼロ「お前たちに教えてやる、これが3番目のアドヴァンスゼロだ」
するとゼロスーツの全身のスペシウムエネルギーが青く発光し、肩のスラスターが展開する。
二ベルコル1「青いウルトラマン!!聞いてないんだけど!!」
ゼロ「アドヴァンス・ゼロ タイプ ルナミラクル」
バーナビー「そんな姿もあったのか」
ゼロ「カリオストロとの交戦の時に身に着けた」
するとゼロはその手に贋造魔女を召喚し、武器を生成する。
贋造魔女を包むように水が放出され、形を変える。
ゼロ「贋造魔女、ウェイブランス!!」
モニター「あれって私の武器じゃん!!」
トゥアール「ウェイブランスもパクられたアアアア!!」
そして二ベルコルは頁で出来たナイフを5人で雨の如く投擲する。
それを物ともせず薙ぎ払う十香の鏖殺公、そしてそれを追撃するかの如くタイガーとバーナビーの拳が二ベルコルの腹部にヒットする。
二ベルコル3「ぐあぁ……」
タイガー「いくら敵とはいえ、女の子を殴るのは気分が悪いが手加減するつもりは無いぜ!!」
タイガーは二ベルコルを上空に投げ飛ばす。
バーナビー「ローズさん、今です!!」
上空に飛ばされた二ベルコルを何本もの氷の刃が全身をバラバラにすると二ベルコル3は影の様に消滅した。
そして二ベルコル4はこの状況に対し、一つの策を生み出す。
相手は強大な炎を手に納め、手首を掴んで力を溜めるタロウ。
二ベルコル4は左手でマイクロレベルの次元を出現させ、そこにナイフを投げ込んだ。
二ベルコル4「次元修正、出現時間調整、次元変動率0.7」
そして巨大な火柱を光線の如き威力で二ベルコル4に叩きつけた。
タロウ「燃え尽きろ、ストリウムバーナーアアアアァァァァァァ!!」
二ベルコル4「今だ!!」
だがしかし……
ゼロ「お前の考え通りにはいかないぜ」
二ベルコル4「何!!」
ゼロ「刻々帝」
するとゼロが銃を発砲し、時間流れを停滞させ、その影響で次元が開くタイミングを操作されたため、ゼロには次元が強制的に開いたままだった。
ゼロ「万象聖堂(アイン・ソフ・オウル)」
霊結晶の力で次元を操作し、次元から放たれたナイフの軌道を二ベルコル2に向けて修正した。
ゼロ「1万年遅いぜ、その手口」
ザバッ!!
二ベルコル2「いやああああ!!」
軌道が修正されたナイフが二ベルコル2の上半身と下半身が真っ二つに切断され、影になって消える。
十香「あの力は……」
残りの二ベルコル5はゼロに対し、頁を何層にも重ねた日本刀を生成し、二ベルコル5はゼロに攻撃をかける。
だがそれをまるで見え透いたかのようにウェイブランスを振り上げ、全身のスペシウムエネルギーをフル稼働させた。
その瞬間二ベルコル5の目の前でゼロが一瞬で消滅する。
二ベルコルは辺りを見回すその瞬間。
ズババババババ!!
二ベルコル5「あああああ!!」
突如として全身を切り刻まれ、絶叫を上げる二ベルコル5、その瞬間まるで瞬間移動の如くゼロが再び姿を現した。
ゼロ「ゼロウェイブトライデント、ウェイブランスで空間ごと切り刻んだ影響でお前の身体も俺の動いた領域では斬られたことを理解する事は不可能だ」
そしてコンピューターシステムでゼロスーツのステータスを見つめ、令音がニヤリと笑う。この時を待っていたかのように。
そして最後の二ベルコル1は巨大な2本のサーベル型をの頁を手に十香と鍔迫り合いで火花を散らす。
二ベルコル1「やはり、鏖殺公は力が計り知れないわね」
十香「それなら、何故私の前に現れた!!」
ガキィ!!
二ベルコル1「私達はお父様の命で出撃しているけど理由を話したら面白くないじゃない?」
十香「時間稼ぎのつもりか!!そんなものに付き合う義理はない」
キイイン!!
十香「お前もここで消えてもらう!!」
二ベルコル1「残念だけど倒しても無意味だよ、代わりなんて幾らでもいるんだから」
十香「命の尊厳すら冒涜するか、あの男はッ!!」
十香は自らの鏖殺公を逆手持ちし、力を溜め込み始める。
十香「この一撃は私でもあまり使わないが、お前をこの手で倒す為に使う」
二ベルコル1「その構えは……」
すると鏖殺公から大きな光が刀身を包み、十香はそれを横に振り上げた。
十香「閃光一撃斬(ライト・ストリーム)」
二ベルコル1「そ、そんな技、聞いてないィィィィィ!!」
光の一撃が二ベルコル1を粉砕し、二ベルコル部隊が全滅する。
司令室
美九「あの技ってもしかして……」
琴里「士道の昔の忌まわしき遺産の一つよ」
現場はタロウのストリウムバーナーの余波で建物の剥き出しの鉄骨が熱を帯びている。
その様子を見たゼロはウェイブランスの力で広範囲に水を打ち付けた。
ゼロ「こうしてると思い出すな、あいつと海に行った事、かれこれ10年以上前だが」
十香「シドー、何を言っているのだ?」
ゼロ「え、ああ……これは誰の記憶なのかな?」
狼狽えながらもマスクを外そうとすると……
ファントム(気を付けて、あいつが来る!!)
脳内で響き渡るファントムの声、そして上空から次元が開き、現れたのは……
アイザック「やあ、久々だね、いや、後ろの4人とは初対面かな?」
ゼロ「アイザック!!」
十香「何をしに来た!!」
アイザックは落ち着きながらも左手に携えた神蝕篇帙から二ベルコルを5体召喚する。
アイザック「私も少し見物に飽きてね、折角だからアップデートの完了したレイオニクス兵器の試験運用に付き合ってもらおうと思ったのさ」
ゼロ「レイオニクス兵器、まさか……」
アイザック「そのまさかだよ、ようやく君と同じになれる」
アイザックはギガバトルナイザーを一回転し、地面に叩きつけた。
アイザック「アーマーロード」
そしてアイザックは背後に現れたレイブラッド星人の思念に取り憑かれると同時に黒いアーマーが全身を包み、その姿を変えた。
アイザック「ウルトラマンスーツ verベリアル……」
ゼロ「あれが、レイオニクスのウルトラマンスーツ……」
その瞬間、十香はまるで人が変わったかのようにゼロに要求する。
十香「4人のスーツも先の戦いで疲弊している、スーツを破壊しない為にも、私からシドーに頼みがある」
ゼロ「何をするつもりだ!!」
十香「あれは今戦うべき相手じゃない、あれから感じる力は精霊どころかグランドキング以上だ」
ゼロは十香一人でこの状況を打開しようとしているのに対し、嫌な予感を感じていた。
ゼロ「あいつと戦って勝てると思えるんだから、恐らくは……」
十香「考え通りだ、シドー、封解主を私に使え」
ゼロはその選択に驚愕するが十香はゼロの胸に拳を当てる。
十香「シドーなら止められる、私はシドーを信じる」
ゼロは十香の意思を受け取り、封解主をを召喚、十香に突きつけた。
ゼロ「閉」
するとその瞬間……
十香「うああああああ!!」
強大な闇が十香を包み込み、鏖殺公も霊装も闇に染まっていく。
その様子を見たアイザックはまるで子供の様に歓喜した。
アイザック「仲間を守るために、自ら忌むべき魔王へとその身を落とすか!!実に面白い!!」
十香「あああああああ!!」
そして衝撃波を周りで起こし、二ベルコルの大群が影となって消えていく。
その衝撃でタイガーたちも建物に叩きつけられる。
全身を闇の霊装に身を包んだ十香の姿をゼロは苦虫を噛み潰すように悔やんだ。
ゼロ「二度と、こんな姿を見たいとは思わなかった」
ゼロ「反転態、魔王 暴虐公」
十香「また貴様か、私を呼んだのは……」
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