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夢幻水滸伝

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第二百十七話 お好み焼きを食べながらその五

「綾乃ちゃんは」
「そうなん?」
「太るのは胸だけや」 
 綾乃のその胸を見て言った。
「一体幾つあるねん」
「この前測ったら九十二やったわ」
「さらに大きくなったな」
「ウエストは五十六で」
 それでというのだ。
「ヒップは八十六で」
「まさに爆乳やな」 
 シェリルはレモンサワーを飲みつつジト目になって述べた。
「しかもウエストは変わってへん」
「ウエスト関係ある?」
「あるわ、太ってへんから」
 それ故にというのだ。
「ウエストもそのままや」
「そうなんやね」
「それで胸だけあるなんて」 
 それはというのだ。
「何ということや」
「まあ胸のことはええやろ」
 芥川がジト目になっているシェリルに述べた。
「別にな」
「重要事項やろ」
「そこは人によるやろ」
「胸の大きい小さいだけやないか」
「女の子の要素はな」
 こう言うのだった。
「その人それぞれでな」
「重要事項がちゃうか」
「そや」
 まさにというのだ。
「その人それぞれでな、背とか脚とか背中とか肩とかお尻とかな」
「見るところがちゃうか」
「だからな」
 それ故にというのだ。
「あまり胸にこだわることもや」
「よおないか」
「綾乃ちゃんの胸は確かに大きい」
 芥川もこのことは否定しなかった。
「事実や」
「そのことはやね」
「しかしな」
 それでもというのだ。
「今言うた通りにな」
「その人それぞれか」
「そや、胸にこだわることないで」
「実際シェリルちゃんも人気あるで」
 中里はいかと海老と豚肉が入ったミックス玉を食べつつ言った。
「小柄で黒い肌がな」
「それがなん」
「ええってな」
「そうなんやな」
「そやからな」
「胸にこだわることはないか」
「そや」
 これはというのだ。
「そやから安心するんや」
「そうなんやな」
「別にな、ほなこれからも飲んで食おうな」
「こうしてやね」
「そや、お好み焼き美味しいやろ」
「確かに」
 シェリルは海老玉を食べつつ頷いた。
「絶品や」
「たこ焼きもあるで」
「そや、それや」
 シェリルはたこ焼きと聞いてまさにと声をあげた。
「たこ焼きも食べんとな」
「あかんな」
「たこ焼きすぐに全員分頼もうか」 
 リーもたこ焼きと聞いて言った。 
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