夢幻水滸伝
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第二百十七話 お好み焼きを食べながらその四
「次は誰か」
「それね」
アレンカールはビールを飲みながら応えた。
「折角皆集まってるしね」
「それやとや」
「他の皆もお話すべきね」
「そう思うがどないや」
「そやね」
綾乃は飲みながら応えた、もういか玉は前にある。
「ここは」
「それで誰が話すか」
「次は」
「あたいが話す?」
アレンカールはモダン焼きを食べながら申し出た。
「そうしていいかしら」
「いや、わし等が話そか」
ここでメルヴィルが言ってきた。
「そうしよか」
「いや、自分等や」
施も出て来た。
「ここはな」
「しかし話を聞けるのは一つだけや」
リーはそれぞれの申し出を聞いて言った。
「そやからな」
「ここはやな」
「そや、何処か一つで決めるか」
「それやったら」
綾乃はリーと施の言葉を聞いて言った。
「ここはジャンケンで」
「決めるべきか」
「それでどないやろ」
こうリーに述べた、述べつつも飲んでいるが顔は赤くなっていない。
「ここは」
「そやな」
リーもその言葉に頷いた、それから述べた。
「こうした時はな」
「くじ引きか」
「ジャンケンやな」
「それで今はくじないし」
作れるが即座には無理だというのだ。
「そやから」
「ジャンケンやな」
「当然後出しなしで」
「ほなそれでやな」
「決めような」
十人のリーダーになっている彼女が言うとだった。
誰も反対しなかった、それでアレンカールとメルヴィルと施がジャンケンをしたがアレンカールとメルヴィルはチョキを出し。
施はグーを出した、そうして言った。
「ほな中国ってことで」
「決まりやね」
綾乃が応えた。
「ほな中国のことお話してな」
「ほなな」
「お酒を飲みながら」
そうしつつというのだ。
「お話してこな」
「これまで通りな、しかし」
「しかし?」
「食べることもな」
こちらもというのだ。
「忘れたらあかんで」
「綾乃ちゃんも食べてるしな」
「飲んでると」
そうすればというのだ。
「やっぱりあてが欲しくなるし」
「それでやな」
「飲んでると」
言いつつさらに飲む、その勢いは止まらない。
「ほんまにこうして」
「お酒を飲んでるとか」
「食べもするわ、お陰で太らんかどうか」
このことがというのだ。
「心配や」
「いや、太らんやろ」
シェリルは飲みながら心配する綾乃に突っ込みを入れた。
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