夢幻水滸伝
しおりを利用するにはログインしてください。会員登録がまだの場合はこちらから。
ページ下へ移動
第二百十六話 無何有郷その八
「情報収集を進めています」
「あちらにもやな」
「そうしてます、地下世界はまだです」
今の時点ではというのだ。
「産業革命が達成された時点で」
「まだまだこれからやな」
「発展は」
そうだというのだ。
「あちらは」
「そしてまだ治安もやな」
「モンスターも賊も多くて」
それでというのだ。
「まだまだというのがです」
「実情やな」
「それと北極上空の浮島群を掌握した小泉さん達と」
「手を結んだか」
「そうした様です」
「地下世界は女の子ばかりや」
星の者達はというのだ。
「そして北極上空はな」
「男の人達ばかりですね」
「北極上空は五人の星のモンがおるが」
「五人共天の星の方で」
「男や」
「そうなっていますね」
「その北極上空と手を結んだか」
「その様です」
「成程な、大体勢力が揃ってきたな」
「欧州以外はそうみたいですね」
グレイカスが応えた。
「今は」
「あそこは日本より遥かに凄い群雄割拠やからな」
「何万の勢力に分かれていて」
「そのそれぞれが潰し合いしていてな」
「そうしてですね」
「もうな」
それこそというのだ。
「星のモンもまずはそれぞれの国の統一に必死や」
「そうなっていますね」
「あそこの星のモンはそれぞれかなりの能力を持ってるけどな」
「天の星の方で」
「そやが何万もの勢力に分かれてる状況やとな」
「統一はかなり先ですね」
「次第に進めていってるが」
それでもというのだ。
「欧州全体がそうなるのはな」
「まだまだ先ですね」
「そう思う、日本の統一の方が遥かに先や」
まだそれぞれの勢力で分かれているこの国の方がというのだ。
「私はそう見ている」
「そうですね、先日起きた世界でたまたまマロニーさんと昼食の時に向かい側の席になったのですが」
「ぼやいてたやろ」
「イングランドの統一すらまだまだだと」
「あそこはスコットランドもアイルランドもやな」
「ウエールズも」
この地域もというのだ。
「その様です」
「あそこも星のモンおるけどな」
「ですがそのウェールズも」
「俗に連合王国と呼ばれてる」
リーは日本で俗にイギリスと呼ばれているこの国を正式名称で呼んだ。
「その国は四国から形成されてる」
「イングランド、スコットランド、アイルランド、そしてウエールズ」
ダーガーがその四国を述べた。
「この世界では連合王国ではなく」
「それぞれの国というか地域や」
「そうなっていますね」
「その中でウエールズが一番狭くて勢力も少ないが」
「そこですらです」
ウェールズでもというのだ。
「統一がまだだとか」
「そうみたいやな」
「スコットランドとアイルランドにも星の方がおられますが」
バイテは彼等のことを言った。
ページ上へ戻る