ドリトル先生と幸せになる犬
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第十一幕その十二
「だからね」
「何かとですね」
「こうしたことを改善していかないと」
「ふわりみたいなことがあって」
「他の色々な酷いこともね」
「あるんですね」
「ペットについてね」
ふわり以外の彼等についてもというのです。
「そうしたことが続いていくよ」
「そうですよね」
「ふわりは助かったけれどね」
「ふわりみたいな子がまだ沢山いる」
「このことを忘れないでね」
そうしてというのです。
「この問題自体をね」
「解決していくことですね」
「ペットのこと自体にね」
「生体販売自体がだよね」
王子は腕を組んで言いました。
「根本から考えていくべきかな」
「問題はそこだけじゃないと思うけれどね」
「生きものをただの商品として扱う」
「繁殖だけの目的の犬や猫がいてね」
「売れ残って粗末に扱われる子もいるから」
「そしてブリーダーやお店の人達もね」
「裏世界の人達がいるとかね」
王子は雲ったお顔で言いました。
「悪質なお店とかもね」
「あるね」
「そうした問題をね」
「考えてだね」
「改善していくことだね」
「そうしないと駄目だろうね、やっぱり生体販売にね」
ペットのそれにというのです。
「お金を出せばすぐに買える」
「飼えるじゃないね」
「そう、飼えるんじゃなくてね」
「買えることもだね」
「問題だね、彼等はふわりを一目惚れして買ったんだよ」
ふわりの前の飼い主達もというのです。
「そうしてああなったから」
「そうした飼い主も減らす様にする」
「ちゃんと事前に命のことを話して」
「誓約書もだね」
「書いてもらったりしてね」
そうしてというのです。
「慎重にね」
「飼ってもらう様にするんだね」
「家族としてね」
「そうしてもらう様にしていくことだね」
「そして悪い飼い主のことを皆に知ってもらって」
「反面教師もだね」
「見てもらうことだね、この問題は根が深いよ」
先生は遠い目になって述べました。
「一朝一夕にはね」
「解決しないね」
「じっくりと考えてお話してね」
「進めていくべきだね」
「そうした問題だよ」
日本のペット業界の問題はというのです、先生も皆も思うことでした。この問題が実に根が深く難しい問題と認識してです。
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